川崎市産業振興財団事業推進課、プリンタ環境改善ソフトウェア導入エコの見える化

プリンタ使用におけるコスト削減は、「無意識のムダ」削減が決め手になる。

» 2009年05月18日 08時14分 公開
[ITmedia]

使用者全員が利用状況確認

 川崎市産業振興財団は、川崎市内の中堅・中小企業の事業発展をサポートし、地域密着の産業振興を推進している。そうした取り組みの中でも、経営コストの削減と環境負荷の低減が急務のテーマとなっていた。そこで、財団自らが率先して「経費の下げる化」と「エコの見える化」を実践し、地域産業に普及・拡大しようと計画、2009年2月に、事業推進課の女性陣を中心とするチームを結成し、女性のきめ細やかな目で使用されているプリンタの消耗品費削減と環境負荷低減が実現できるソフトウェアの調査を行った。その結果、伊藤忠テクノソリューションズのグループ会社である、シーティーシー・エスピーの「PretonSaver」の採用が決まった。

 選択の決め手は、企業規模にかかわらず、誰もが、オフィスの中で「無意識のムダ」を減らせるソリューションであったことだという。同財団は、プリントサーバ側で全てのプリンタトナーの一律30%削減出力を設定し、さらに個々人の目的に合わせて写真やグラフ、文書の出力設定を変える使い方を実施している。

 ドキュメントは、全て30%薄く出力され、個人があまり重要ではないと判断した項目や写真はトナー使用量の40%削減、50%削減という設定で出力される。さらに、日々のトナーの削減状況は、個人ごとに見やすい表やグラフで定期レポートとして報告される仕組みとなっている。

 単にトナーやインクの使用量を減らすソフトウェアは市場に幾つか存在しているが、ユーザーがムダをなくしたと実感できるものが高く評価されている。PretonSaverは、一元管理機能によって使用者全員の利用状況が見えるようになり、互いに効果を実感し共有できる。

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