キリングループは2012年までに500台の物理サーバをVMware製品で仮想的に統合し、消費電力やコストの削減を進めている。システムを柔軟に構築できるプライベートクラウド環境の整備も同時に進めていく。
キリングループは、仮想化技術を活用してデータセンターのサーバを統合し、企業内クラウド(プライベートクラウド)環境を構築した。VMwareの製品を使って、仮想化インフラ基盤を整えた。ヴイエムウェアが10月8日に発表した。
サーバ仮想化ソリューション「VMware Infrastructure 3」を活用し、130台あった物理サーバを10台の仮想マシン環境構築用のハイパーバイザー「VMware ESX」上に統合した。仮想化したサーバはデータセンターで稼働する全サーバの約4分の1になった。2009年中に新たに100台のサーバを仮想化で統合する計画だ。
2012年までに新たに導入したサーバの80%を仮想化するほか、サーバ仮想化ソリューション「VMware vSphere 4」を使い、稼働しているデータセンターのシステム環境をクラウド化していく見通し。今後4年間で500台近くの物理サーバをクラウド基盤上で稼働させる。
キリングループは2007年に持株会社(ホールディングス)制に移行。各事業会社や部門が個別にそろえてきたサーバが増え、データセンター内の消費電力も膨れあがっていた。キリングループで情報システム構築を手掛けるキリンビジネスシステムが、保守期限が切れたアプリケーションサーバの延命、新規に導入するサーバの仮想化を目指し、自社内で仮想化基盤の整備を進めた。
キリンビジネスシステム 情報技術統括部 インフラ技術グループの吉田幸博担当部長は「VMware製品は2004年に導入を開始しており、コストの圧縮やシステムの柔軟性が高まった。VMware Infrastructure 3で構築した社内プライベートクラウドは業務インフラとして安定している」とコメントを寄せている。
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