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» 2010年03月18日 08時30分 公開

ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術:学んだことは質問に変換し、日々問い続けよう (2/2)

[大橋悦夫,ITmedia]
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効率アップの先に何を目指しているのか

大橋悦夫著『成果を5倍にする ライブハックス!』(ゴマブックス) 大橋悦夫著『成果を5倍にする ライブハックス!』(ゴマブックス)

 どんな質問であれ、人は質問されれば考える。「考える」とはすなわち過去の記憶をたどることである。一度学んで記憶という貯蔵庫にしまい込んだ知識や経験を“蔵出し”する作業だ。

 とはいえ、人は経験したことをすべて記憶していると言われているので、記憶は玉石混淆だ。この中から未来に生かせる「玉」だけを選り抜くためには、良い質問が欠かせない。

 では、良い質問とは何か。ここで、冒頭の質問「なぜ、ビジネスパーソンは本を読んだりセミナーを受講するのか?」を「何」で書き換えると、次のようになる。

「ビジネスパーソンは本を読んだりセミナーを受講することの先に何を目指しているか?」

 人によって答えはさまざまだとは思うが、筆者としては「人生の質を高めたいから」が最終的な答えだと考えている。ここから逆算すると、効率アップやスキルアップはそのためのプロセスであり手段に過ぎないことに気付くはずだ。

 これは、例えばカメラだとずっと遠くにある被写体にピントを合わせている状態といえる。クリアな未来像を得るためには、目先のものにとらわれず、その先の先にフォーカスする必要があるのだ。つまり、本来のゴールにフォーカスさせてくれる質問が良い質問ということになる。

未来のために日々質問をしているか

 ビジネス書やセミナーを通して得た学びは、そのままでは記憶という貯蔵庫に直行してしまう。求められるのは、学んだことを質問に変換し、これを日々問い続ける習慣を身に付けることだ。そうすることで初めて未来への道が開き、プロセスが前進する。

 そのためのガイドとして拙著「成果を5倍にする ライブハックス!」をお勧めしたい。本書には全部で34の質問を収録しているが、中でも4章の7つの質問は本稿と合わせてお読みいただくことで、より理解が深まるはずだ。また、全34の質問のうち「Yes」と答えられない質問があれば、それがあなたにとっての課題ということになる。

 何かを学んだらそれを後から引き出すための質問を用意しておくことだ。これを習慣化する上で本書をお役立ていただければ幸いである。


ビジネス書の著者たちによる連載コーナー「ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術」のバックナンバーへ。



著者プロフィール

大橋悦夫(おおはし えつお)

ブログコンサルタント、セミナー講師。月間20万PVを超えるブログ「シゴタノ!仕事を楽しくする研究日誌」主宰。ブログ記事の執筆を中心に、仕事のスピードアップ・効率アップをテーマとしたセミナーや研修を手がける。ブログのコンサルティングにおいては、アドバイスしたブログが開設2日後にテレビ局から取材が入るなど、強みを魅力に変える書き方の指導には定評がある。

著著に『「手帳ブログ」のススメ』(翔泳社)、『スピードハックス』『チームハックス』(日本実業出版社)、『成果を5倍にする ライブハックス!』(ゴマブックス)がある。


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