抜群の嗅覚と日本酒のセンスを持つきき酒師であり、日本女性のライフスタイルや京都案内をテーマに執筆するエッセイストでもある葉石かおりさん。「おひとりさま」のエキスパートでもある彼女の素顔とは……。
「こんなことをやりたい!」――夢を実現するために、会社という組織の中で、あるいは個人で奮闘して目標に向かって邁進する人がいる。
本連載では、戦略経営に詳しい嶋田淑之氏が、仕事を通して夢を実現する人物をクローズアップしてインタビュー。どのようなコンセプトで、どうやって夢を形にしたのか。日々、現場でどのように発想し、どう仕事に取り組んでいるのか――徹底的なインタビューを通して浮き彫りにしていく。
「私、きき酒師の資格を取ろうと思うんです」――そんなことを言う女性が、あなたの職場にも1人や2人はいるのではないだろうか。女性を中心に、日常会話でも今やふつうに話題に上るようになった、この"きき酒師"という資格。
しかし、日本酒のソムリエとも言うべきこの資格を取得し、これを自らの本業として食べてゆける人となると、その数は極めて少ないのが実情だ。今回は、そのきき酒師として、酒造業界やマスコミの世界で活躍する葉石かおりさんにお話をうかがった。
映画「Always 3丁目の夕日」を彷彿させる、昭和の面影が色濃く残る閑静な住宅街に葉石さんの東京オフィスはあった。気温は35度以上。うだるように暑い夕暮れ時だというのに、我々(私と編集長)のためにわざわざ和服をお召しになっておもてなし下さり、思わず恐縮。
そんな葉石さんの素顔は実に気さくで、ホンネトークも炸裂しての楽しい2時間半となった。
実は葉石さんは、「おひとりさま向上委員会」の代表を務めていた2005年、「おひとりさま」という言葉が流行語大賞にノミネートされるなど、日本人や日本女性のライフスタイルについての数々の発言で知られるエッセイストでもある。
きき酒師とエッセイスト。「2つの顔」を持つ葉石かおりさんとは、どのような人物なのだろうか?
「日本酒の美味しい飲み方、料理との合わせ方をご提案するのが、きき酒師の仕事です。この資格は、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI、参照リンク)が実施する試験に合格すれば取得することができます※。
SSIは1990年に設立された団体で、これまでに累計2万8642人の方々がきき酒師として認定されています※※。受験者の主体となるのは、飲食店や酒販店、ホテルの関係者やキャビンアテンダントなど、お酒を扱う仕事をされている方々です。
試験自体の合格率は約7割で、男女比は男7に女3くらい。以前は、女性は1割程度でしたが、最近はOLを中心に30代くらいの女性の増加が顕著ですね」
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
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明治学院大学 経済学部准教授