2. 協調性
『1944年3月24日、ナチスの捕虜収容所から220人の連合国の捕虜が脱走しました。この話は映画にもなった有名なストーリーですが、彼らは1年がかりで密かに掘り進めたトンネルを使って大脱走を図りました。彼らは、最も困難で危険な状況の下、小グループで作業を進めることに集中することで協力し合い、この巨大な秘密作戦を成功させたのです。協調性のあるチームでは、チームメンバーそれぞれが才能を発揮し、チーム全体を強くしようと貢献します。優れたチームメンバーは自分以外のメンバーを競争相手ではなく仲間と見なします。疑いの気持ちを取り除き、グループのために尽力し、協力して得た成功を喜び、分かち合うのです』
自分の能力を発揮しながら、同時にほかのメンバーの能力もまた引き出していく、こういった能力も非常に大切です。つまり1+1=2ではなく、1+1が3にも4にもさせることが、まさに協調性の持つ力なのです。
3. 献身さ
『1952年、ピッツバーグ大学のジョナス・ソーク博士と彼のチームは、8年越しの研究の末、ポリオワクチンの開発に成功しました。1957年までには、その恐ろしい病気のほとんどを米国から撲滅することができました。ソークと彼のチームは、献身的に研究に取り組み、研究の価値を信じていたからこそ成功することができたのです。実際、有能な人は問題に直面した時、より熱心に取り組むようになります。難しい問題に直面すると、決意がより固まります。問題が困難であればあるほど、諦める気持ちは小さくなっていきます。また優秀なチームというのは、それぞれ異なる能力を持ったメンバーであっても、チームの共通の目的を達成したいという気持ちは常に共有されているのです』
どんな困難なことがあっても目標達成のためには「あきらめない」という気持ちを全員が持ち、チームのために貢献することが必要不可欠です。これらのメンバーの信念こそが、結果を生み出す原動力となるのです。
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早稲田大学商学学術院教授
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明治学院大学 経済学部准教授