優秀な女性はなぜ、さまよってしまうのか？：海外ベストセラーに学ぶ、もう1つのビジネス視点（1/5 ページ）

[エグゼクティブブックサマリー，ITmedia]

　この記事は、洋書配信サービス「エグゼクティブブックサマリー」から記事提供を受け、抜粋を掲載したものです。サービスを運営するストラテジィエレメントのコンサルタント、鬼塚俊宏氏が中心となり、独自の視点で解説します。

3分で分かる『優秀な女性はなぜ、さまよってしまうのか？』の要点

• 企業の役職に就く女性は、男性よりも仕事や業種を変える傾向にある
• 不安な気持ちを持つことで、考えの足りない決断を下し、いつまでも転職することになる
• 仕事と私生活に意味や満足感、目的を求める気持ちが「さまよう女性」を突き動かしている
• 女性は、新しい課題を探し求め、自分の成果を評価してもらうためにさまよう
• 女性はもはや、仕事と私生活を別々に考えていない
• 「アーキタイプ」を利用し、女性は様々な状況に適応できるよう振舞いを変えられる
• 可能性を繰り返し思い描くことで脳の中の神経回路が開き、状況を変えることができる
• 気持ちを落ち着かせ、今に集中するために「リラックスし、他人の意見から距離を置き、内なる声を聞き、集中する」こと
• 離職者を出さず、経験のある従業員を確保するには、企業はさまよう女性が落ち着けるよう企業活動を調節する必要がある

この要約書から学べること

• 企業で働く女性が他の仕事を求めてさまよう理由とは？
• 女性はどのようにして内なる「アーキタイプ」を開発し、目標を思い描き、達成できるのか？
• 「さまよう女性」が目的を見つける方法とは？

本書の推薦コメント

　著者の組織心理学者であるマーシャ・レイノルズは、なぜ女性は頻繁に仕事を変え、キャリアの階段を上るまで待てないのか、その理由を知るために「優秀な女性」100人に対しインタビューを行いました。彼女たちの答えはとくにショッキングなものではありません。

　しかし、特にビジネス世界に生きる現在の女性と、前世代の働く女性の先駆けとなった女性との違いを強調するなど、彼女たちの回答は勉強になるものです。レイノルズは、職場であれ自宅であれ、女性が自分の不安を理解し、心から求めるものを見つける手助けのできる有益なケーススタディや訓練、助言を提供しています。本書は、答えを探し求める「さまよう女性」にとって非常に建設的な1冊と言えるでしょう。また、職場や私生活で出会うさまよう女性を理解したい、あるいは仕事の目的を探し求めている男性にも、本書は有益であると言えます。