彼女たちの難点は、厄介な上司や制圧的な企業文化など、組織の壁にぶち当たった時、離職してしまうという点です。「さまよう女性」は、仕事に価値を見いだせなくなると、他の部署や企業、業界などに今よりも良い環境を探し求めます。自分の責任で突き進むため、キャリアを変えたり、時には保障された給与を手放したりすることすらあります。彼女たちは、自分の能力や貢献を評価してくれない企業に残るのではなく、次のチャンスを求めて不安を抱えながらもさまよいます。このような動きは多くの場合、変化を求める声に応えた偶発的な反応です。
成績優秀な人は、自分たちがどこに向かっているのか分かっていません。ただ、進まなければならないことだけ分かっています。これによって、満足することのない常習的な転職が行われているのです。新しい可能性が「さまよう女性」を引き寄せると、彼女たちはその船に飛び乗ります。そして新しいチャレンジを大いに楽しみます。しかし、彼女たちはすぐに絶望し、次に渡るべき海を探し始めるのです。このような「精神的高揚」によって、女性は「次はどこに行こう?」という問い掛けをし続けるのです。
困難にぶつかった時、新しい居場所を求めて仕事を探す女性について触れられていますが、この文章を読む限り、どちらかと言えば男性は企業を渡り歩くことはなく、その場所で健闘する傾向があるということでしょう。仕事への向き合い方に性別の違いが見られることが分かります。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授