1. 過剰な自信
これは「棒をよこしなさい。それで橋を作ってあげましょう」という比喩表現からも分かります。女性の能力に対する社会の見方が変わったことで、若い女性が「エネルギッシュで、頑固で、自己主張が強く、単刀直入で、大胆で、自信を持った大人」に成長する後押しとなっています。自信を持っていると、仕事をたくさん引き受け過ぎ、仕事中毒になる可能性があります。
2. 新しい課題を継続的に求める気持ち
比喩の橋をすでに作った女性は、もっと何かに取り組み、次のハードルを乗り越える機会を切望します。この願望に突き動かされ、女性は2年から6年経つと今のポジションを離れ、多くの場合、「衝動的な仕事選び」をしてしまいます。
3. 成績に基づいた評価への強い欲求
さまよう女性は、ビジネスの世界で成功した女性としてだけではなく、自分の成果を称賛してほしいと思っています。このような願望が原因で、女性は他の人にきつくしてしまったり、無神経になってしまったりする事があります。
4. 仕事が活力のもとである
熱心な女性は「引退?ありえません。私は、世界が私を必要としていると感じることが大好きだからです」と言うかもしれません。しかし、もし仕事によって自分自身の価値を見出しているのなら、私生活が犠牲になっている可能性があります。カール・ユング2が警告したように、「権力への意思が最重要であれば、そこには愛が欠けている」のです。
5. 経験が最高の教師である
さまよう女性は「わたしを蹴ってみなさい。立ち上がって見せますから。ただし、同じ事は2度と起こりません」と宣言します。彼女たちは、自分の能力が自分たちを独立させ、自立させていると信じています。よって、簡単に助けを求めることができません。
自分の能力に応じた仕事内容や量、スキルアップの機会が与えられないと感じる時、女性は自分を正当に評価してくれる企業を求めてさまようことになります。これは自分の能力やこなす仕事に対して自信があるからこそ起きる現象と考えられ、自分の能力に自信がなければ、さまようことはあり得ないと言えます。
この本の詳細
経営コンサルタント(ビジネスモデルコンサルタント・セールスコピーライター)。経営コンサルタントとして、上場企業から個人プロフェッショナルまで、420社以上(1400案件以上)の企業経営を支援。特に集客モデルの構築とビジネスモデルプロデュースを得意とする。またセールスコピーライターという肩書も持ち、そのライティングスキルを生かしたマーケティング施策は、多くの企業を「高収益企業」へと変貌させてきた。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
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明治学院大学 経済学部准教授