1、寄付先の選び方
3つの観点は必ずおさえましょう。寄付金の使い道が明確である、団体が信頼できる、活動内容に強く共感する。寄付先を見つけるには寄付サイトの活用をお勧めします。それぞれに団体選定基準があり、安心して寄付ができます。一例を示します。
・Give One(ギブワン):現存する日本で最も歴史の長いオンライン寄付サイトです。
・イーココロ:クリック募金を中心に寄付者コミュニティも備えています。
・JustGiving :寄付を募る側になるというコンセプトで、新しい寄付のスタイルを提案しています。
時間のある方は、自分でじっくり調べて比較したり、NPOのイベントや報告会に参加してみてください。直接様子を知れば一層親近感が沸きます。特に代表者の人柄や考え方を知ることは大事です。寄付がつながりを生むからです。
2、寄付の心構え
応援の気持ちを伝えることが大事です。寄付は匿名でもできますが、できれば名前と応援メッセージを添えてください。お金に意思が入ります。活動報告は是非読んで感想を伝えてください。可能であれば報告会に参加して直接成果を聞きましょう。双方向のやりとりは何よりもNPOの力になります。機会があればボランティアや現地訪問ももちろんOKです。自然保護団体が実施しているエコツアーなどへの参加は寄付者の醍醐味です。
3、企業で社員寄付の促進を考えている方へ
NPOの情報が集まっている中間支援団体が相談にのってくれます。筆者が理事を務めているパブリックリソースセンターもその1つです。CSRコンサルティング会社や、自治体の市民活動推進課などにも情報があります。企業理念や事業領域を考えますが、最も大事なのは今社会で何に寄付が必要なのかという観点です。企業が自社のことではなく、大きな視点で未来社会を考えていることを説明すれば、株主や社員の共感につながります。
ソーシャルウィンドウ株式会社代表 特定非営活動利法人パブリックリソースセンター理事 寄付サイトGive One 事務局 社会起業大学 講師 ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京 パートナー。
外資系コンサルティング会社で10年就業後、2001年より市民社会の実現を目指してNPO支援・CSR支援・社会起業家支援を生業としている。企業からソーシャルビジネスを創出すべく、企業経営者・社員の心の「社会の窓」を開ける支援を行っている。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授