米国の年末商戦がスタートするブラックフライデー(今年は11月23日)のオンラインでの売上高は過去最高の10億4200万ドルとなった。モバイルからの売上高は全体の16%を占め、iPadからのアクセスが最も多かった。
米調査会社comScoreが11月25日(現地時間)に発表した米国における年末商戦に関する調査報告によると、ブラックフライデー(感謝祭の翌日の金曜日で今年は11月23日)のオンライン売上高が前年比26%増の10億4200万ドルと、初めて10億ドルを突破した。
同日オンラインショッピングサイトにアクセスしたユーザー数は前年比18%増の5730万人。米eBayなどのオークションサイトを除くと、最も訪問者が多かったのは米Amazon.comで、前年比で最も訪問者数が伸びたのも同サイトだった。2011年9月末に原価割れで発売した「Kindle Fire」の戦略が奏功したとみられる。同社はまた、時間限定セールや競合の価格を参照した秒刻みの価格変更を実施しているという。
5位までの訪問者数ランキングは前年と変わらず、2位がWalmart、3位がBest Buy、4位がTarget、5位がAppleだった。Appleは同日、恒例の1日限りのオンラインセールを実施したが、品薄状態のiPad miniはラインアップに含まれなかった。
オンラインショッピングに占めるモバイルの割合については、米IBMが11月24日に発表した調査報告によると、ブラックフライデーの訪問者数は前年比9.8ポイント増の24%、同日の売上高は6.5ポイント増の16.3%だった。
オンラインショップを訪れたモバイル端末を機種別でみると、最も多かったのはAppleのiPadで9.8%。次がiPhoneの8.7%、3位はAndroid(5.5%)だった。タブレットではiPadが88.3%と圧倒的で、2位はBarnes and NobleのNOOK(3.1%)、3位がAmazonのKindle(2.4%)、4位がSamsung ElectronicsのGALAXYシリーズ(1.8%)だった。
米業界団体の全米小売業協会(NRF)によると、ブラックフライデーの週末における実店舗およびオンラインショップへの訪問者数は過去最高の2億4700万人で、3日間の売上総額は591億ドルだった。
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