米航空宇宙企業が「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のホバーボードのような電動飛行マシン「ArcaBoard」の予約受付を開始した。6時間の充電で6分間の飛行が可能。価格は1万9900ドルで、2016年4月に出荷の予定だ。
米航空宇宙企業ARCA Space Corporationは12月24日(現地時間)、SF映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の空飛ぶスケボー「ホバーボード」のように人を載せて空中に浮く電動飛行マシン「ArcaBoard」を発表し、予約受付を開始した。価格は1万9900ドル(約230万円)で、2016年4月15日から出荷の予定だ。
トヨタ自動車のレクサスもホバーボードを開発中と発表したが、レクサスの磁気を利用した浮上技術と異なり、36個の強力な電動ダクトファンの回転で浮上する。145×76×15センチ、82キロの本体のほとんどはこれらのダクトファンとバッテリーで構成されており、110キロまでの重さの物体(人間)を載せて地表から最高30センチの高さで浮き、最高速度は時速20キロ。
記事末に転載したデモ動画(乗っているのはドミトルー・ポペスキュCEO)を見ると、バランスを取るのがやや難しそうだが、スタビライズシステムも搭載している。デモ動画ではスタジオ内とアスファルトの道路上で浮遊しているが、水上を含むあらゆる地上で利用できるとしている。
専用のチャージャーでの1回の充電には約6時間かかり、6分間持続する。別売のArcaBoardに重ねられる“モバイルバッテリー”(価格は4500ドル)を使えば35分という。
ARCA Spaceは1999年創業のニューメキシコ州に拠点を置く非公開企業。小規模ロケットが主要事業で、商用ドローンも開発している。ポペスキュCEOはルーマニアの出身だ。
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