リーダーで成功する人としない人の分かれ目は、グズグズしないか、グズグズしてしまうかだ。どうすれば変えることができるのか?
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リーダーで成功する人としない人の分かれ目は、グズグズしないか、グズグズしてしまうかです。ここ一番に、グズグズする人とグズグズしない人の差は、普段の習慣で違いがあります。ここ一番でグズグズしないためには、普段の習慣を変えることなのです。
リーダーの役割で大事なのは、失敗した局面です。いざ、失敗した時、グズグズする人は、おわびが多いのです。失敗が多いからではありません。何かうまくいかないことがあった時に、おわびで乗り越えようとするのです。
おわびしている人は、実は反省していません。おわびの後に、「でもね……」とか「ひとつ、いいですか」とか、続きます。おわびの15秒後には、言い訳が来るのです。おわびは、言い訳をするための前振りとして持ってきているだけなのです。
おわびをする人の特徴は、「すみません、すみません」と、「すみません」を2回言います。「すみません、すみません。ただ、言わせていただければ、なぜこうなったかというと……」と、続きます。その人にとって、おわびは「自分は悪くない」「悪いのは他の人だ」「仕方のない状況だった」という意味です。
「自分は悪くない」と言う人は、今まで間違う体験をしてこなかった人です。過去に間違う体験をしている人は、間違ってもやり直せばいいと分かっています。
優等生で育ってきたいい人は、「一度間違ったから、この世の終わり」と感じています。相手から「ダメなヤツ」と思われて、切り捨てられるという不安があるのです。だから、「すみません、すみません、私が悪いのではないのです。だから、切り捨てないでください」と言うのです。
グズグズの根本は、切り捨てられることへの恐れです。
子どもの時から間違ってばかりいる人は、間違っても切り捨てられないことが体験上、分かっています。そういう人は、グズグズしなくなります。優等生ほどグズグズします。
まずは、おわびで逃げることをやめることです。グズグズしない人は、おわびをしないで行動するのです。
グズグズしない人は、言い訳をしません。言い訳で多いのは、「予算がないから、仕方がない」という言い訳です。
ある時、「中谷さんの話を、ぜひうちの地域の経営者に聞かせたいと思います。小さな会で予算はないのですが、熱意はあります。来ていただけませんでしょうか」と、講演を依頼されました。そういうふうに言われると、断りにくいのです。
ところが、その講演会に行くと、懇親会が豪華です。豪華な懇親会をする予算はあるのです。「懇親会なしで、その分、勉強しようという気持ちはないのかな」と感じました。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
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明治学院大学 経済学部准教授