一流の人は、悪口を言わずミーハーになるビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(1/2 ページ)

一流のひとはどんな思考なのか。人から学ぶことで行動が変わる。

» 2015年07月09日 08時00分 公開
[中谷彰宏ITmedia]
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一流の思考の作り方

 悪口を言われて悩んでいる人がたくさんいます。特に、今はインターネットもあり、悪口が耳に入りやすい状況です。知らない人から悪口を言われるのはまだましです。自分の友達のAさんとBさんが自分の悪口を言っているのを聞いてしまったというのは、一番つらいです。

 悪口を言われることのメリットは、

(1)自分が言わずにすんでいる

(2)自分の悪口を言うことでAさんとBさんが仲よくなれる

という2つがあります。

(1)は、悪口を言われるのはイヤなことだと分かるからです。

(2)は、AさんとBさんの役に立っているということです。

 一流の人は、常に誰かの役に立つことを考えています。例えば、Aさんが自分のことをほめて、Bさんが「エーッ」と言って、2人がケンカをしました。これは、2人をケンカさせる原因を自分がつくっていることになります。

 逆に、人の悪口を言う時は仲よくなります。自分の悪口を言われたら、「2人が仲よくなるキッカケをつくってあげた」と思えばいいのです。

 「ほめられてうれしい」というのは、自分の利益です。自分がほめられたことによってまわりの人がケンカをしたとなると、まわりの人にとってはマイナスです。

 自分の利益より、まわりの人の利益を優先させることができて初めて一流と言えるのです。

道を間違えやすいから、道を覚える。

 「方向音痴で道をなかなか覚えないんです」と言う人がいます。特に男性で方向音痴となると、女性の前でカッコ悪いということがあります。せっかくドライブデートに行っても、高速道路の出口を1つ間違えるとずっと遠くまで行ってしまいます。高速道路は、「こっちの方向に行くのかな」と思っていると、くるんと交差して反対側へ行くという場合があるので、むずかしいです。

 ところが、道を間違えやすい人には3つのメリットがあります。

(1)道を覚える

 道を間違えない人ほど、スッと行ってしまって覚えません。今はナビがあります。ナビの言いなりになると、自分では道を覚えることができなくなります。道を間違えることによって、道を覚えることができるのです。

(2)間違えた時に動転しない

 これは、いつも間違え慣れているからです。間違えたことがない人は、「とんでもないことが起こった」と思います。3回に2回は間違えているという人は、間違えることがいつもどおりなので動転しません。

 一番大切なのは、動転しないことです。

 デートしている女性は、間違えたことよりも動転されるほうがイヤです。「この人は頼りにならない」とがっかりしてしまいます。間違えても堂々としているのは、肝が据わっているのではなく、いつも間違えているからです。間違えない人より、間違えても堂々としている人のほうがむしろモテる場合があるのです。

(3)予想外なデートコースの展開になる

 女性からすると、ダンドリどおりいくより予想外の展開になるほうがワクワクします。本当はオシャレなレストランを予定していたのに、町の地元の食堂に入ることになったとしても、それはそれでいいのです。そちらのほうが楽しい場合もあります。道を間違えやすいことは、むしろいいことなのです。

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