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» 2018年08月09日 08時16分 公開

ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術:人生100年時代! 仕事を続けられる人になる3つのポイント (1/2)

働きがいを持って長く「仕事を続けられる人」になるには、どのようにキャリアや働き方を変えていけばよいのだろうか。

[前川孝雄,ITmedia]

 この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。


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『「仕事を続けられる人」と「仕事を失う人」の習慣」』

 「人生100年時代」というフレーズも広く定着してきました。寿命が延びるのは喜ばしいことのはずですが、この国でもろ手を挙げて歓迎するムードは漂っていません。むしろ将来にわたって食っていけるだろうか、という不安が社会を覆っています。

 ちまたでは、バブル期を上回る景気回復基調、オリンピック景気などといわれているにもかかわらず、少子高齢化による社会保障制度の逼迫(ひっぱく)や労働人口の減少により、長期の動向としては深刻な話題の方が多いからでしょう。さらに、 AIやロボットの進化により人間がなすべき仕事は大きく様変わりし、外国人労働者の受け入れへかじを切ろうとしている国の動きも不安をあおります。

 これまでの既成概念であれば、20代早々に就職し、会社にいわれるがまま30〜40年懸命に働けば、60代からは年金生活に入れ、不安なく70代で人生を終えられると人生設計をしていればよかったのですが、年金がもらえるかどうか確証が得られなくなってきたなか、100歳まで生きるかもしれないと想定すると、働く期間は60〜80年と倍増し、人生設計は大きく狂ってきます。

 60歳で定年を迎え、雇用延長して65歳まで嘱託で働くだけでは足りず、70〜80代になっても何らかの仕事を続けていかなければならないと多くの人たちが考え始めています。この変化を乗り越え、働きがいを持って長く「仕事を続けられる人」になるためには、どのようにキャリアや働き方を変えていけばよいのでしょうか。

 キーワードは「自律」です。私は、キャリアにおける「自律」を、「他者から管理・支配されるのではなく、自分の立てた規律や規範にのっとって働くこと」だと考えています。似た言葉に「自立」がありますが、これは「会社を辞めて独立する」といったニュアンスも含まれています。しかし、自律できていない人は自立できません。自律できてからの自立です。自分を律する「自律」は会社員であっても求められるものです。

 私が営むFeelWorksは2008年の創業以来10年以上、企業内人材育成を支援してきました。当時から「キャリア自律」や「自律型人材育成」は課題とされてきましたが、その重要度は増すばかりだと感じています。雇用期間が延びることで企業が終身雇用を約束できなくなってきたことも大きいです。そもそも企業の平均寿命は30年と言われ、もはや会社任せでキャリアを形成し仕事を続けられる人は少数派となっているともいえます。

 さて。ではどうすれば自律でき、仕事を続けられる人になれるのでしょうか。詳しくは、この度出版した新刊『「仕事を続けられる人」と「仕事を失う人」の習慣」』(明日香出版社)をお読みいただければと思いますが、まずは既成概念を捨てられるかどうかが分水嶺(れい)となります。

 これまでこの国の働く社会があなたに刷り込んできた常識を疑い、新しい常識を知り実践するのです。ここでは新しい常識となる、自律的な働き方のポイントとなる3つのプロセスについて話したいと思います。

 1つ目は、「自ら仕事や役割を作り出すこと」です。どれだけ世に仕事にあぶれ職場で役割を見失った人があふれても、自ら仕事を作り、その中で自分が担う役割を作り出すことができれば、不安は払拭(ふっしょく)されるはずです。

 これは、かつての常識である、会社や上司から指示、命令された仕事は四の五の文句を言わずに我慢してやるもの、という考え方の対極です。これからは、人から言われた仕事を愚直にやるだけでは、あなたの介在価値はどんどんなくなり食えなくなっていきます。自分の食いぶちにつながる仕事の有無を他人に委ねるのではなく、自分が決定権を握るのです。

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