連載
» 2009年03月24日 07時30分 公開

ミドルが経営を変える:【第17回】新入社員すべてをパンダ型だと思い込むな (3/3)

[吉村典久(和歌山大学),ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

新人類から学ぼうとする努力を

 ついついの「思い込み」をすることがないようお願いしたい。少し古いかもしれないが「新人類」との言葉があった*2。今年(あるいは最近)の新入社員はいわゆる「新人類」で、「彼ら(新人類)には、わたしの思いは通じないし、彼らもまた、わたしの言うことは分からない」と思い込んでしまう。新人類と思い込んでいる新入社員に対して、どうしても投げやりな態度を取ってしまう。熱心に指導するだけ無駄で、新人なりの意見を求めて一緒に議論するなど考えられない。そうなると、新人類と見なされている新入社員も、新人類らしい対応をして、投げやりな態度を取りがちとなる。そうなれば、「やはり、最近の若いものは……」という思い込みが強化されていく。

思い込みサイクル 思い込みサイクル

 大半のミドルがプレーイングマネジャーとして忙しい日々を送っている。しかし、マネジャーとしての重要な仕事である、目をかけることをぜひお勧めしたい。新人類と呼ばれるような世代を面白がり、そこから学べることはないものかと思案してみる。きれいごとかもしれないが、そうした思いを持って新入社員に目をかけることをお願いしたい。

 会社の枠を超えた研修の場などで、異業種ならではの発想から刺激を受けているミドルの姿を見かける。同様に、社内の異世代の存在に興味を持ち、刺激を受けてみるのもいかがだろうか。


*2 以下にある記述を参考にしている。金井壽宏(1993)『ニューウェーブ・マネジメント−思索する経営』創元社

プロフィール

吉村典久(よしむら のりひさ)

和歌山大学経済学部教授

1968年奈良県生まれ。学習院大学経済学部卒。神戸大学大学院経営学研究科修士課程修了。03年から04年Cass Business School, City University London客員研究員。博士(経営学)。現在、和歌山大学経済学部教授。専攻は経営戦略論、企業統治論。著作に『部長の経営学』(ちくま新書)、『日本の企業統治−神話と実態』(NTT出版)、『日本的経営の変革―持続する強みと問題点』(監訳、有斐閣)、「発言メカニズムをつうじた経営者への牽制」(同論文にて2000年、若手研究者向け経営倫理に関する懸賞論文・奨励賞受賞、日本経営倫理学会主催)など。



前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia エグゼクティブのご案内

「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上

アドバイザリーボード

早稲田大学商学学術院教授

根来龍之

早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授

小尾敏夫

株式会社CEAFOM 代表取締役社長

郡山史郎

株式会社プロシード 代表取締役

西野弘

明治学院大学 経済学部准教授

森田正隆