エクスペディアの調査で、日本人の有給取得日数は8日と、主要11カ国で最も少ないことが分かった。不況の影響や休みを取りづらい風土が関係しているようだ。
オンライン旅行会社のエクスペディア ジャパンは4月20日、実施した調査において、日本人の有給休暇の平均取得日数が主要11カ国で最も少ないという結果になったと発表した。
本調査は、日本、米国、英国、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、オーストリア、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの主要11カ国でインターネットを通じて実施(日本では3月31日〜4月1日に実施。有効回答数は516人)。日本人の有給取得日数は年間平均8日でワースト1位、支給日数は平均15日とワースト2位(1位は米国の13日)だった。取得日数が最も多いのはフランスの36日で、日本の4倍強だった。日本以外のすべての国では50%以上が有給を残さず使うのに対し、日本人の消化率は8%と極めて低かった。
こうした背景には昨今の不況がある。「昨年より有給は取りやすくなったと感じるか」という質問に対し、「感じない」と答えた日本人は72%で、「仕事が忙しくなった」、「解雇の不安があって休みにくい」など不況による雇用の悪化を理由に挙げている。
日本の風土も関係する。例えばフランスでは、連続4週間の取得が可能なほか、支給日数の全取得を雇用主が強制できる。日本では、会社側からは取得の奨励にとどまり、実際には上司や同僚に迷惑がかかるため取りづらいと感じる人が多いという。
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明治学院大学 経済学部准教授