毎年恒例となっている、ソフトバンクホークスの川崎選手率いる軟式野球チームの試合に参加してきました。故郷の人たちに対する彼の感謝の思いを改めて感じました。
五輪イヤーの2010年が明けました。わたしは正月早々、今年も鹿児島に行ってきました。仕事ではなく、野球の試合に出場するためです。
わたしたちのチームの名前は「宗侍(ムネザムライ)」。そうです、福岡ソフトバンクホークスの「宗リン」こと川崎宗則選手がオーナー兼監督兼ピッチャーという、オフシーズンに結成される軟式野球チームです。昨年までは「宗リンズ」というチーム名でしたが、ワールド・ベースボール・クラッシック(WBC)で2連覇を達成した「侍ジャパン」にあやかり、今年から「宗侍」になりました。
宗侍のメンバーは、川崎選手と仲の良い野球選手や元野球選手、バッティングピッチャー、トレーナー、道具係などの裏方さん、昔から川崎選手が慈善事業でお世話になっている会社の会長さんなどです。その一員としてわたしも加わっています。
川崎選手とは、2002年11月にキューバで開かれた野球のインターコンチネンタルカップ以来、かれこれ7年の付き合いになります。この大会は成長が期待される若手プロ選手を中心にチームが編成され、当時まだ2軍で無名だった川崎選手も全日本のメンバーに選ばれました。わたしはチームドクターとして帯同していましたが、お互い「同じにおい」を感じたのでしょうか、どういうわけか仲良くなりました。その後の川崎選手は、ご存じの通りの大活躍で、一躍スター選手に駆け上りました。年齢は離れていますが、礼儀正しくさわやかな好青年で、何より彼のさまざまな「プロ」としての姿勢にはいつも感心し、学ばせてもらっています。
2年前には東国原英夫宮崎県知事率いる「チームそのまんま宮崎」と戦ったこともあるわれらがチーム「宗侍」、今回は地元の中学生たちとの試合です。
自主トレの1日はまだ薄暗い朝7時の体操から始まりました。ひと風呂浴びてから朝食をとって、9時にホテルを出発し、川崎選手の故郷である姶良町に向かいました。球場にはすでに大勢のファンたちが詰め掛けています。さすがにそんな中で体を動かすのは少し恥ずかしいけれど、ストレッチをして、シャトルラン、基礎トレーニング、バッティング練習の球拾いとこなしました。
昼近くになると、バックネット裏におばちゃん軍団がやって来ました。作った昼ご飯を届けに来てくれた川崎一族です。川崎ばあちゃんの作ってくれたうまいうどんをたらふく食べて腹ごしらえを終え、野球教室、そしていよいよ宗侍の開幕戦を迎えました。
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早稲田大学商学学術院教授
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明治学院大学 経済学部准教授