日揮と伊藤忠商事は4月8日、フィリピンの事業パートナーと共同で事業会社を設立し、フィリピン最大級のバイオエタノール製造・販売事業ならびに電力供給事業に着手したと発表した。販売開始は2012年2月の予定。
日揮と伊藤忠商事は4月8日、フィリピンの事業パートナーと共同で事業会社グリーンフューチャーイノベーション(GFII)を設立し、フィリピン最大級のバイオエタノール製造事業ならびに発電事業に着手したと発表した。
GFIIはルソン島イザベラ州(マニラから北へ約400キロ)に年産5万4000キロリットルのバイオエタノール製造設備と、バイオエタノール製造時に副生するサトウキビのしぼりかす(バガス)を燃料とする発電出力1万9000キロワットの火力発電設備を建設し、2012年2月からバイオエタノールならびに電力を販売する計画。
フィリピンでは自動車用ガソリンにバイオエタノールを5%混合することが2009年2月に法律で義務化され、2011年には混合率が10%に引き上げられる見込み。また、混合するバイオエタノールに関しても、国内産の優先使用が義務付けられている。しかし同国内の現在のバイオエタノール生産量は必要量を大幅に下回る状況にあり、増産できる体制整備が求められていた。
このため日揮と伊藤忠商事は、数年前からフィリピンでのバイオエタノール事業に関する基本スキームを構築開始。サトウキビ農地の確保(1万1000ヘクタール)や収穫計画、製造プラント設備、プロジェクトファイナンス構築、販売先の確保など詳細検討を行ったうえで事業着手に踏み切った。両社は、同事業で使用するサトウキビの栽培により、現地では約3000世帯の継続的な雇用創出が期待できるとしている。
Copyright© 2011 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上
早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授