大きな器のリーダーを目指そうビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/2 ページ)

» 2010年04月22日 09時43分 公開
[古川裕倫,ITmedia]
前のページへ 1|2       

どうせなるなら大きな器のリーダーとなる

 最初は、小さなリーダーであっても、気付き、学び、行動すれば、次第に大きなリーダーとなれます。部下を持つ、現場を経験するなどの積み重ねで着実に立派なリーダーに成長することはできます。ただ、大きな器のリーダーシップとは何か、もしくは、左脳、右脳リーダーシップの違いを知っていると、大きな器のリーダーとなりやすい。同じ時間をかけるのであれば、小さなリーダーになってから次第に成長していくより、最初から大きなリーダーを目指すほうがずっと効率が良いのです。

 ある人が幹部に説明にいってもなかなか通らないのに、別の人がいけば通してくるといったことを目にしたことがあるでしょう。説得力の高い人とそうではない人です。部下に対しては、もっと説得力の差が出ます。ある上司が言うと部署全体が納得して動き始めるのに、別の上司が言うと部下はなんだかんだと理由を持ち出して動きが悪い。上司に対しての説得力の違い、部下に対しての説得力の違いは、単なるスキルなのでしょうか。

 上司が声に出すかどうかは別にして、「言っている内容は正論だが、お前に言われたくない」と思う気持ちが聞き手に少しでもあれば、説得力を大いに失うのです。スキル以外の何かがそう思わせるのです。部下も、あの上司が言うのだから多少忙しくてやってみようと思うか、同じような内容であっても、別の人ならば無理してやりたくないと思うことがあります。これらの違いがリーダーの器の差となって表れます。

著者プロフィール

古川裕倫

1954年生まれ。早稲田大学商学部卒業。1977年三井物産入社、23年間勤務(エネルギー本部、情報産業本部、業務部投資総括室)。内、ロサンゼルス、ニューヨークで10年間勤務。2000年株式会社ホリプロにヘッドハントされる。同社取締役執行役員経営企画室室長兼子会社ホリ・エンタープライズ社長、株式会社リンクステーション代表取締役副社長を経て、現在、株式会社多久案代表、ビジネスアドバイザー。日本駐車場開発株式会社社外取締役を務めるかたわら、「先輩・先人の教えを後世に順送りする」ために講演活動を行う。ビジネスマンの勉強と交流のために「プラチナビジネス塾」(講演会+異業種交流会)を開催している。


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia エグゼクティブのご案内

「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上

アドバイザリーボード

根来龍之

早稲田大学商学学術院教授

根来龍之

小尾敏夫

早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授

小尾敏夫

郡山史郎

株式会社CEAFOM 代表取締役社長

郡山史郎

西野弘

株式会社プロシード 代表取締役

西野弘

森田正隆

明治学院大学 経済学部准教授

森田正隆