東京の街の“ローカルエキスパート”が、仕事の合間に一息つけるスポットやイベントを紹介します。
2025年に東京都内で開催される注目のアート展を紹介します。人気絵師たちが描いた江戸メシの浮世絵や今津景の大規模個展、古代エジプト展など厳選してセレクト。この記事を参考に、2025年の行きたいものリストを充実させてください。
太田記念美術館で、「江戸メシ」展が2025年1月5日(日)から1月26日(日)まで開催。葛飾北斎や歌川広重、歌川国芳といった人気絵師たちをはじめとする約90点の浮世絵を通して、現代の食文化にもつながっている「江戸メシ」の魅力を紹介します。
江戸時代は日本において食文化が大きく発展した時代です。現代でも人気の高い和食である寿司、そば、天ぷらのルーツは江戸時代にあり、庶民たちが手軽に楽しむことのできるファストフードとして人気が広がりました。また、江戸っ子たちは家で料理をすることはもちろん、近所の店で総菜を買ったり、屋台で気軽に食事を楽しんだり、立派な料亭で宴会をしたりしたそうです。
庶民たちの暮らしを題材とする浮世絵では、さまざまな料理や食材、あるいは食事の様子などが数多く描かれています。北斎、広重、国芳の有名な代表作とは一味異なる、多彩な江戸メシの描き方を垣間見てはいかがでしょう。
次に紹介するのは、近年国内外で注目を浴びる今津景の大規模個展。拠点にするインドネシアと日本という2つの土地での経験と思考に基づく絵画、新作インスタレーション、骨格標本や土器などの巨大な彫刻を展示します。
今津は、メディアから採取した画像を加工・構成し、その下図を元にキャンバスに油彩で描く手法で作品を制作。インドネシアに移住してからは、その土地で経験したさまざまな事柄、都市開発や環境問題に関するイメージが画面に配置されています。同時に、インドネシアの歴史や神話、生態系など複数の時間軸を重ね合わせ、より普遍性を持つ作品へと発展させています。
環境問題、神話、歴史、政治といった要素が同一平面上に並置される絵画は、膨大なイメージや情報が彼女の身体を通過することで生み出されるダイナミックな表現です。唯一無二の今津の作品世界を堪能してください。
「今津景 タナ・アイル」は、東京オペラシティ アートギャラリーで1月11日(土)から3月23日(日)まで開催されます。
古代遺跡が好きなら、「ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト」も見逃せません。森アーツセンターギャラリーで、1月25日(日)から4月6日(日)まで開催。米国最大規模の質の高い古代エジプト美術コレクションから、えりすぐりの名品群が集結しました。
彫刻、棺、宝飾品、土器、パピルス、そして人間のミイラ2体やネコのミイラなど約150点の遺物を通じて、高度な文化を創出した人々の営みを解明。当時の住居環境や仕事事情、出産や子育てなどにも着目し、身近な謎を掘り起こしていきます。
また、美しい副葬品や神々の姿を表したレリーフなどの葬送儀礼に関する作品を紹介。古代エジプト人の死生観に迫りました。さらに、いま注目を集める気鋭のエジプト考古学者・河江肖剰(かわえ・ゆきのり)による最新研究を元に、巨大ピラミッドの建築方法や建てられた当初の姿も解き明かしていきます。
知への好奇心を呼び覚ます空間、謎に満ちた古代エジプトの世界を探求しましょう。
「東京、2025年注目のアート展13選」では、さらにアート展示を紹介しています。是非チェックしてみてください。
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