現在、日本の大手ベンダーによる中国・インドなどのオフショア拠点を、海外の大手ベンダーと比べてみると大きく見劣りがします。(図2)
オフショアの活用スタイルについても同様です。海外の大手ベンダーは、標準化されたプロセスに基づく設計、開発、運用、さらにはBPO(Business Process Outsourcing:ITだけではなく業務も含めたアウトソーシングのこと)を含めたローバルサービスの提供拠点としてオフショア拠点を活用しています。
現在、日本の大手ベンダーはソフトウェアの受託開発や一部のシステムソフトの開発にとどまっているのが実態ですが、規模の拡充とあわせて活用スタイルについてもキャッチアップの必要性が認識されてくるでしょう。
規模の拡充についてはオフショアの従業員比率を20%程度まで高めていくことを目標に置くことになるのではないかと考えられます。
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早稲田大学商学学術院教授
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明治学院大学 経済学部准教授