ソフトウェア・エージー、webMethods最新版で合併2社の完全統合を強調

ソフトウェア・エージーは、ビジネスプロセスマネジメント(BPM)製品であるWebMethodsの最新版として「webMethods 8日本語版」の提供を開始したと発表した。

» 2010年09月16日 11時00分 公開
[ITmedia]

 ソフトウェア・エージーは9月16日、ビジネスプロセスマネジメント(BPM)製品であるWebMethodsの最新版として「webMethods 8日本語版」の提供を開始したと発表した。Software AGと旧webMethodsが合併し、2008年7月にリリースしたwebMethods 7.1から2年ぶりとなるメジャーバージョンアップと位置付けている。Software AGが提供していた「CentraSite」や、webMethods側だった「webMethods Designer」といった機能を統合し、製品レベルでも両社の合併が1つの形になったとしている。

 新機能の1つが、旧webMethods Designerから名前を改めたビジネスプロセスのモデリングツール「Software AG Designer」におけるシミュレーション機能だ。小売や卸売業者などが、顧客からの受注から出荷にいたるまでの業務プロセスの間に、ボトルネックになっている処理などを見つけた上で、それを改善した場合の業務プロセス全体への影響をシミュレーションできる。その際、実績値を使ったシミュレーションが可能であるため、日常的に自社の業務プロセスの効率性を正確に把握し、改善する環境が構築できる。

 また、新機能である「webMethods Optimize Series」では、新たに設定したルールを過去の実績に対しても適用できるようにした。これにより、例えば顧客から代金を受け取り、受注処理するというプロセスにおいて、以前よりもプロセス実行に時間がかからないように改善する方法をルール化した場合などに、それを過去データに対して適用することで、以前のプロセスに実際に欠点があったのかどうかを確認できるようになるとしている。

 そのほかにも多くの機能を盛り込んでおり、ユーザー企業が業務プロセス改善とシステム統合にかける時間とコストを削減できるようにするとしている。

 参考価格は最小構成で1000万円から。日本法人のみで2012年までに27億円の売り上げを見込んでいる。なお、ソフトウェア・エージーは、新製品へのアップグレードを検討するユーザー向けに、2日間の「バージョンアップ無償診断サービス」を提供する。

 同社はwebMethodsのロードマップにおいて、買収したIDS Scheerのソフトウェアとの統合も視野に入れており、2011年のメジャーバージョンアップを予定している。

webMethods 8の概要

経営者向け情報を集めた「ITmedia エグゼクティブ」の記事一覧をチェック

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia エグゼクティブのご案内

「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上

アドバイザリーボード

根来龍之

早稲田大学商学学術院教授

根来龍之

小尾敏夫

早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授

小尾敏夫

郡山史郎

株式会社CEAFOM 代表取締役社長

郡山史郎

西野弘

株式会社プロシード 代表取締役

西野弘

森田正隆

明治学院大学 経済学部准教授

森田正隆