ここで、名和氏は「イノベーションの<4+1>Box」という図を見せる。縦軸は空間軸、つまり顧客と企業がいてその接点に商品やサービスがあるという関係を示す。横軸は時間軸で、事業を構想し、構築し、提供するというバリューチェーンを示している。縦軸と横軸の囲った中には3×3のマトリックスができ、右上には顧客への価値のデリバリー、フィードバックを示す「顧客接点」があり、右下にはデリバリーモデルの再設計を示す「事業現場」、左上は新たな顧客価値の発見、定義をつかさどる「顧客洞察」、そして左下には「組織DNA」がある。
この4つのボックスの真ん中にあるのが「成長エンジン」である。成長エンジンは縦軸では商品・サービスに位置し、横軸では事業構築のフェーズにある。名和氏はこの成長エンジンは、「大きく規模を取りうるビジネスモデルの作り込み作業」を意味するとしている。スマート・リーン経営を実践する場合、提供する商品なり、サービスがニッチ市場に追いやられては失敗になる。常に規模の経済を追求できる事業モデルを支える商品、サービスでなくてはならない。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
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明治学院大学 経済学部准教授