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» 2010年10月27日 08時30分 公開

海外ベストセラーに学ぶ、もう1つのビジネス視点:バイラルループ――FacebookからTwitterまで、優れた企業は今どう成長しているのか (4/4)

[鬼塚俊宏,ITmedia]
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優れた罠を仕掛ける

 Hot or Notの成功は、数多くの、バイラル効果を活用するWebサイトの成功の軌跡となりました。「バイラル効果」の優れた点は、アイデアが正解でありさえすれば、後はユーザーの間で自然に、自動的に、成長していくというところにあります。

 「Hot or Notで示された通り、企業家が正しい判断を下し、オーディエンスが本当に欲しいものを提供できれば、Webは巨額な利益を得るビジネスを生み出せます。この公式は、Hot or Notと同様、Hotmail2、eBay3、PayPal4、MySpace5、YouTube6、Facebook7、Digg8、LinkedIn9、Twitter10、Flicker10などにも有効に働きました。このようなサイトはユーザーがとりこになるようなサービスを提供しており、そのため、ユーザーは熱烈な支持者になり、サイトを広めてくれます。そうすると、そのユーザーの話を聞いた人も同じことをしてくれます。これを「正のフィードバック・ループ」と呼びます。このようにしてバイラルの稲妻が走るのです」

 「企業は、次のような3つの“バイラル拡大ループ”をうまく使いこなすことができた時、インターネットで絶大な力を得ることができます。3つのループの中で訪問者は確実に次の訪問者を連れて来てくれるのです。

1.「バイラルループ」――この紹介者を増やす仕組みはメンバーの間で大きくなる

2.「バイラルネットワーク」――大きくなるにつれメンバーが作るつながりを持ったグループ

3.「ダブルバイラルループ」――このバイラルネットワークとバイラルループを組み合わせたループは、増え続けるユーザーコンテンツの上に成り立っている。ダブルバイラルループはユーザーを増やすたびに急速に成長し、大抵の場合マーケティングはほとんど必要としない(しかし、技術問題は増えている)。

 「バイラルループの拡大は、サイトの製品やサービスを口コミで広めるユーザーと、提供するものにバイラル性を組み込むデザイナーの両方によって左右されます。Webは最大にして飛躍的に人を結び付ける媒体であり、ユーザーがブログやリンク、写真や動画などのインターネット・サービスをシェアできる場です。これにより、人々は自分の好きなものをシェアするという事を理解することによる、もっとも効果的なダイレクト・マーケティングの形である「好循環」が生まれます。コツは、人は何が好きか把握し、それを当初から本質的に織り込むことです」


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この本の詳細

  • 著者:アダムL・ペネンバーグ。ビジネスおよび経済プログラムの副理事長を務めるニューヨーク大学でジャーナリズムを教えています。ニューヨークタイムズ、フォーブズ、スレート誌、ジ・エコノミスト、マザー・ジョーンズ、ファスト・カンパニーおよびインクに記事を書きました。
  • ページ数 288ページ
  • 出版社および発売日Hyperion(2009年10月)
  • 言語 英語
  • amazonへのリンクはこちらです。

プロフィール:鬼塚俊宏ストラテジィエレメント社長

鬼塚俊宏氏

経営コンサルタント(ビジネスモデルコンサルタント・セールスコピーライター)。経営コンサルタントとして、上場企業から個人プロフェッショナルまで、420社以上(1400案件以上)の企業経営を支援。特に集客モデルの構築とビジネスモデルプロデュースを得意とする。またセールスコピーライターという肩書も持ち、そのライティングスキルを生かしたマーケティング施策は、多くの企業を「高収益企業」へと変貌させてきた。


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