ニュースや情報のソースは、容赦なく人々をデータで攻撃しています。例えば、一般的な電子メール利用者は、毎年6万5000件ものメールを受け取っています。また、新聞を読むことは多くの労力が必要です。ニューヨークタイムズの通常号の情報量は、17世紀の平均的なイギリス人が一生の間で手にする量を超えていると言われています。毎年、世界中のソースは40エクサバイト(4x1019)の情報を作り出します。これは、過去5000年の間に世界中で作られた情報量を超えるものです。
現代社会に氾濫する恐るべき量の情報。わたしたちにそれらすべてを網羅することは不可能です。そこで、「ほとんどの人は、興味のある情報にだけ注目し、それ以外を無視することでこの情報過多に対応しています。大抵の場合、従来のビジネスリーダーからのメッセージは、無視される方の情報として分類されます」と本書は述べています。
情報創造がこれほど熱狂していなかったころ、従来のリーダーが率いる組織は「情報のネットワーク」を活性化する要素でしたが、今ではさまざまな「ソーシャル・ネットワークおよび情報ネットワーク」に取って代わられてしまいました。よって、そのような従来型のリーダーは、時代遅れの方法で従業員とコミュニケーションを取ろうとすることで無駄骨を折っているのです。
かつてオフィスの集団(組織)は、情報を効果的に交換・活用する優れた形式でしたが、現代のIT社会においてはもはや不要のものとなりました。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授