実際に決まったタクティック(戦略)を実行に移す。その際に大切なのは、ゴールを達成するためにタスクを決め、そのタスクをどのように実行するか、以下のようなことを決めることである。
誰が誰と何をするか
何かをやろうと思っても、1人でできることは限られている。誰に何を任せるか、チーム内で誰と誰が協力して何をやっていくのかを決めていく。これはゴールを達成できるかどうかの鍵になる。人選―適材適所がとても大事になる。
それを誰が確認するか
何かを決めたら、それがうまくまわっているか確認する人が必ず必要になる。PDCAを回していかなければいけない。最初から確認する人を決めておく。
いつからいつまでか
タクティックミーティングと同じであるが、いつからいつまでに何をするかを、しっかりと日付を書いて示しておく。○月中旬や○月末などのあいまいな書き方はせず、○月○日と日付をしっかりと明記する。
何を持って完了とするか
何をしたらそのタスクは完了となるのか、それも明確にしておく。それを決めておかず、「なんとなくやっておきました」となると、完了したのかどうかがわからず、担当者も迷ってしまう。
アクションミーティングは定期的に開催していくことが大切である。なお、以下のような進捗チェックシートを使うと役立つ。
なお、アクションミーティングでは、以下のようなアンケートを実施して、課題を見つけ出すことも必要である。
<課題解決アクションミーティング>
これらの質問を通して課題を見つけ、アクションミーティングを定期的に開催すると、やるべきことが明確になり、とても有効である。
今回は戦略を実行する第5ステップとしてタクティックミーティングとアクションミーティングについてお話しした。次回は戦略を実行する最終ステップとして、戦略を実行してイノベーションを起こすについて解説する。
細川馨(ほそかわ かおる)
ビジネスコーチ株式会社代表取締役
外資系生命保険入社。支社長、支社開発室長などを経て、2003年にプロコーチとして独立。2005年に当社を設立し、代表取締役に就任。コーチングを勤務先の保険会社に導入し、独自の営業システムを構築、業績を著しく伸ばす。業績を必ず伸ばす「コンサルティングコーチング」を独自のスタイルとし、現在大企業管理職への研修、企業のコーポレートコーチとして活躍。日経ビジネスアソシエ、日経ベンチャー、東商新聞連載。世界ビジネスコーチ協会資格検定委員会委員、CFP認定者、早稲田大学ビジネス情報アカデミー講師。
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【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上
早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授