連載
» 2013年04月01日 08時00分 公開

声のスイッチ「横隔膜」を鍛えてビジネスボイスを手に入れるITmedia エグゼクティブ勉強会リポート(2/2 ページ)

[山下竜大,ITmedia]
前のページへ 1|2       

 腹式呼吸とは、息を吸い込むときにおなかをふくらませ、息を吐くときにおなかをへこませる呼吸方法。しかし永井氏は、「よく声を出すときは腹式呼吸でというが、わたし自身は一般的な腹式呼吸トレーニングしたことはない。なぜか。一般的な腹式呼吸をトレーニングするより、次の段階に行った方が手っ取り早いから」と言う。

 次の段階とは、「マヨネーズ理論」である。マヨネーズはボトルを絞れば中身が出てくるが、声もスイッチを入れると出るようになる。つまりマヨネーズと同じ。声のスイッチとは、横隔膜のこと。おなかではなく、横隔膜を使えば声は出る。それでは横隔膜のスイッチは、どう入れればいいのだろうか。

まずは「ドギーブレス」を15秒

 横隔膜のスイッチを入れるためのトレーニングのひとつに「ドギーブレス」がある。読んで字のごとく、犬が舌を出して「ハア、ハア、ハア……」とやる、あの呼吸である。この呼吸をするときに動くのが横隔膜である。永井氏は、「横隔膜を鍛えるために、このドギーブレスを15秒続けるトレーニングを取り入れている」と話す。

 横隔膜のスイッチを入れた。良い声を出すためにはさらに3つのトレーニングがある。1つ目が「プレッシャー・ブレス・トレーニング」である。その方法は、(1)腹に手をあて、(2)息を吸い、(3)口をふくらませながら息をはく。ポイントは、口の前のティッシュを5秒以上はためかせることである。

 2つ目が「プレッシャー・ブレス・ボイストレーニング」である。方法は、プレッシャー・ブレス・トレーニングの(3)口をふくらませながら息をはく状態で、(4)口を開けずに「ウー」と発音する。最後にプレッシャー・ブレス・ビブラート」は、プレッシャー・ブレス・ボイストレーニングに、(5)ビブラートをかけるトレーニングである。

 声のスイッチを入れるためのトレーニングはした。では、「滑舌」は必要だろうか。

 「ボイストレーニングの一環として、早口言葉がついてくる。しかしわたし自身、早口言葉を練習したことがない。ビジネスパーソンにとって大事なことは"伝わること"。そのためには、(1)ゆっくりしゃべる、および(2)舌筋を鍛えることが重要」(永井氏)

 舌筋を鍛えるためのトレーニングとしては、(1)口を閉じる、(2)舌を下唇と舌歯茎の間に差し込む、(3)舌の先に力を入れて右から左、左から右に5秒ずつかけて往復させる、(4)上唇と上歯茎の間に舌を差し込む、(5)舌の先に力を入れて右から左、左から右に5秒ずつかけて往復させる、(6)それぞれを3往復行う。

 しかし永井氏は、「ただ声が良いだけでは足りない」と言う。必要なのは「低音」である。

 「スピーチがうまい人は低音で話す。そこで彼らを"低音族"と呼んでいる。低音族は、説得力があり、信頼され、知的でエレガント、落ち着きがあるように見える、そしてリーダーシップを感じさせる」(永井氏)

 最後のポイントとして、ビジネス、コミュニケーション、ボランティア、プライベートなど、シーンによって声を使い分けることが重要。永井氏は、「特に、にっこり笑って話をすると声が明るくなる。良い声を使い分けることで、ダメ男もイケメンに変身できる。"良い声を使い分けて変身!"。これが本日、伝えたかったこと」と話し、講演を終えた。


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia エグゼクティブのご案内

「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上

アドバイザリーボード

早稲田大学商学学術院教授

根来龍之

早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授

小尾敏夫

株式会社CEAFOM 代表取締役社長

郡山史郎

株式会社プロシード 代表取締役

西野弘

明治学院大学 経済学部准教授

森田正隆