自分の頭で考え新しい価値を生み出す人はいつまでも輝き、機械にリプレイスされることはない。そのために必殺技「フレームワーク」の登場だ。
この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。
ビジネス書の著者たちによる連載コーナー「ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術」バックナンバーへ。
かつて「総中流層」と言われた日本ですが、現在では富裕層と貧困層の格差が広がっています。ビジネスの世界においても、独自の知識やノウハウを持つビジネスはもうかり、お決まりのルールにしたがって行う、いわゆるルーティン業務の仕事は、人工知能や機械に置き換えられるのではないか、と言われています。これを眉唾な話と一笑に付することは簡単ですが、人工知能(AI)に近いところで仕事をしている筆者の見解では、残念ながら、そうした未来はもうそこまで迫っています。
しかし、自分の頭で考え新しい価値を生み出す人は、決して機械にリプレイスされることはありません。そうした人は、いつまでも輝き、仕事が楽しく、充実した人生を歩むことができるでしょう。誰もがそうなりたいと願っているはずです。そこで、必殺技の「フレームワーク」の登場です。
フレームワークは、思考の枠組み、考え方のテンプレートです。テンプレートですから、誰でも同じように使うことができます。しかも無料です。以前は、マッキンゼー・アンド・カンパニーやボストン・コンサルティング・グループのような高給取りの一流コンサルタントが、企業の提案書で利用する小難しい経営分析ツールというイメージがありました。しかし、最近では「仕事のデキる一流ビジネスパーソンの秘密道具」として多くの人が注目するようになりました。
私は過去にフレームワークの本を何点か執筆したこともあり、活用のワークショップも行っています。すると、参加者から、「内容は理解できたが、いつ、どのように使えばよいのかわからない」という質問がよくあります。
フレームワークは、たくさん覚えればよいというものではありません。また、暗記すればよいというものでもありません。皆さんの仕事の現場で、シチュエーションや目的に合わせて、適切なフレームワークを選び、実際に活用してみることが何より大事です。そこで、私としては人生初となるマンガの中でフレームワークを使ってみようと思い、近著『マンガで身につくフレームワークの使い方がわかる本 生産性が劇的に高まる最強の仕事術』(タイトル長すぎ!すいません)を執筆したというわけです。
フレームワークは、その使うタイミング、目的が大事です。マンガは、そのシチュエーションを理解する手助けになることでしょう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上
早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授