今年で18回目の「早稲田大学世界デジタル政府ランキング2023」1位は3年連続デンマーク、2位カナダ、3位英国。
早稲田大学電子政府・自治体研究所は、デジタル先進国66カ国、地域を対象に、デジタル政府の進捗度を評価し、「第18回早稲田大学世界デジタル政府ランキング2023」を発表した。
1位は3年連続デンマーク、2位のカナダは昨年3位から初の2位へ、3位の英国は昨年6位から躍進。4位のニュージーランドは昨年の2位から2ランクダウン、5位のシンガポールはは4位から1ランクダウン。日本は11位で初めてトップ10外になった。
2023年は、新型コロナウイルスによる世界的な影響が一段落し、デジタル政府分野も新技術の利活用や、オンラインと対面を生かしたハイブリッド型デジタル政府、モバイル利活用のモバイル政府が普及するなど、デジタル政府の全体活動がコロナ前より活発化している。
日本が調査開始から初めてトップ10圏外になった要因としては、国民視点のデジタル化や行財政改革に十分な進捗が見られなかったことにある。引き続き、デジタル・ガバナンスの強化、中央官庁の縦割り行政の打破、自治体間デジタル格差の解消、国民中心のデジタル化の実装、高度デジタル人材の育成などを進める必要がある。
今回はデジタル政府に関する解決すべき課題として以下の8項目を取り上げている。
1、デジタル・イノベーション格差(AI、ロボティクス、量子コンピューティングなど)
2、高齢社会や少子化等の人口問題対応
3、国境を越えた「オープン・イノベーション」のグローバル標準化
4、グローバルおよびローカルコミュニティ両方におけるデジタル・リテラシー格差
5、ロシア・ウクライナ問題,中東問題等に端を発するサイバー攻撃対応や,偽情報対策
6、都市と農村のデジタル化推進の顕著な地域差異
7、中央政府と地方自治体の不十分な協力体制
8、行政サービスの品質向上と関連人材の最適配置
順位(前年) | 国名 |
---|---|
1(1) | デンマーク |
2(3) | カナダ |
3(6) | 英国 |
4(2) | ニュージーランド |
5(4) | シンガポール |
6(7) | 韓国 |
7(5) | 米国 |
8(17) | オランダ |
9(8) | エストニア |
10(14) | アイルランド |
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明治学院大学 経済学部准教授