APC Japanは、同社が明治大学理工学部建築学科構造システム研究室と共同で進めている研究プログラムの結果を一部公開。600キロを搭載して阪神淡路大震災クラスの地震動を発生させた際のデータを示した。
APC Japanは9月26日、同社が明治大学理工学部建築学科構造システム研究室(荒川利治教授)と共同で進めている研究プログラムの結果を一部公開した。
同研究プログラムは、サーバ用ラックの耐震研究を目的に産学連携で行われているもので、第一次研究が2007年4月から2008年3月まで行われる予定。
今回の実験では、ダミー負荷として600キロのラックマウント型UPSを搭載したAPCのデータセンター向けサーバラック「NetShelter SX」に対し、兵庫県南部地震(震度7程度)の際神戸海洋気象台にて観測された3方向地震動(最大加速度X方向819gal、Y方向616gal、Z方向332gal)と同様の地震波を発生させた。
具体的な結果内容は以下に示すが、今回の実験でポイントとなるのは大きく2つ。
1つは、今回用いられたダミー負荷600キロというのは、一般的なラックの搭載量が400キロ程度であることを考えれば現実の利用環境を十分に満たす搭載量であるということ。
もう1つは、共振現象も考慮していることだ。地震の場合、地震と建物またはラックの振動数が一致もしくは近いと振動が増幅され、建物やラックへの被害が大きくなるが、同様の実験で共振を考慮したものは少ない。
これら2つのポイントをふまえた上で、NetShelter SXは兵庫県南部地震規模以上の地震動にも耐えることが可能な剛性、強度および減衰性を有していると報告している。
この取り組みは10月から第2弾となる研究を開始する予定で、ここでは「複数のラックを並列して設置した場合の耐震実験」が実施される予定。
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