これを効率よく報告レポートができるようにするにはどうすればよいのか考えるのがIT部門であろう。
DIM的に言えば、次のような手順である。人は司令塔であり、コンピュータがデータ収集、分析、レポート作成を行う作業部隊という役割分担にすべきである。
1〜5までは、シームレスにコンピュータと会話しながら作業が進められるイメージだ。それも、簡単な操作で試行錯誤しながら、納得いく結論に行き着くことができる。これは、一般的に提供されているBIやDWHなどとはものが違うナビゲーション的システムである。その場で課題が解決できるというサービスレベルを基準としている。
現場が満足するサービスとは、このようなバランス、サービスレベルである。現場がシステム要件を出して、IT部門がそれを構築する。このスタイルを全面的に否定はしない。そういう基幹系のシステムも当然ある。しかし、ユーザーニーズが頻繁に変わる要件に対するサービスでは、IT側は仕組みと新鮮なデータを提供すればよい。現場がそれを活用して、簡単に付加価値のあるアウトプットに加工作成する。このような役割分担がもっとも効率的でコストもセーブできるのではないだろうか。
岡政次(おか まさじ)
ウイングアーク テクノロジーズ株式会社 協創企画推進室
三重県出身1959年生まれ。1977年シャープ株式会社に入社。本社IT部門に在籍、10年強の新人教育、標準化・共通システム化を担当。さらにシステム企画担当として、ホスト撤廃プロジェクト、マスター統合、帳票出力基盤の構築等に携わる。2007年4月、ウイングアークテクノロジーズ株式会社に入社。現在、経営・エンドユーザー・IT部門の「三方一両“得”」になるIT基盤構想を提唱し、「出力HUB化構想」を推進する。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授