台湾政府がNECの国民年金システムを採用

昨夏に成立した年金法案に伴い、台湾政府が新たに年金システムを導入する。長年にわたり台湾で実績を持つNECが構築を担当する。

» 2008年05月23日 00時10分 公開
[ITmedia]

 台湾労工保険局は、今年10月に施行される国民年金保険法に対応するため、新たな国民年金システムを導入する。システム提供するNECが5月22日に発表した。

 同局は、2007年7月の国民年金保険法成立を受けて、従来の労働者保険、失業保険など社会保険業務の運営に加え、国民年金業務も担当する。新システム採用の理由について「NECは以前から台湾でSI(システムインテグレーション)事業を展開しており、政府のシステム導入でも実績があった」(NEC広報)としている。

 新システムは、約500万人の被保険者データの管理や、保険料計算業務、請求業務、出納・催告業務、給付業務など国民年金にかかわる一連業務を処理できる。被保険者によるインターネットでの各種申し込みや検索にも対応する。

 NECは、これまでメインフレームの輸出や流通業向け店舗システム、警察指紋システムなどで海外の顧客との取引実績はあったが、国家レベルの大規模システム受注は初となる。

 →→過去のニュース一覧はこちら

関連キーワード

年金 | NEC(日本電気) | 台湾 | 運用管理


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia エグゼクティブのご案内

「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上

アドバイザリーボード

根来龍之

早稲田大学商学学術院教授

根来龍之

小尾敏夫

早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授

小尾敏夫

郡山史郎

株式会社CEAFOM 代表取締役社長

郡山史郎

西野弘

株式会社プロシード 代表取締役

西野弘

森田正隆

明治学院大学 経済学部准教授

森田正隆