問われるコーチング力
自分の非を認める勇気を持とう(1/2 ページ)
先日、民主党・小沢一郎代表の公設第一秘書が、政治資金規正法違反容疑で逮捕された。小沢氏は会見で、今回の件に関する一連の捜査は、不公正な権力行使であると怒りをあらわにした。しかし、各メディアが実施した調査で「小沢代表は民主党代表を辞職すべきだ」という声が軒並み4割を超えるという、厳しい世論の影響もあってか、後日、謝罪するに至った。この謝罪は、小沢氏自身の考えと、国民の考えに違いが生じた結果、生まれたものであった。
この経緯を見ながら、リーダーの考えとメンバーの考えにギャップが生じたとき、リーダーは、どのように対処すべきかについて考えさせられた。
目的を周囲に素直に伝える
リーダーは常に組織のことを第一に考え、組織のために良かれと思って、新しい事業を展開したり、組織改革を行ったりと、多くのことに精力的に取り組む。しかし、自分が正しいと信じて行ったことを、メンバーが正しくないと感じることもあり得る。このような事態に直面したとき、リーダーがとるべき行動は、次の3点だと考える。
1. 自分が何のために仕事しているのか、自分がしようとしていることと、その目的が何かを自問自答する
2. 考えを誠実かつ戦略的に伝える
3. 必要に応じて、軌道修正する
最初にすべきことは、自分が何のために仕事しているのかを見つめ直し、しようとしていることとその目的を明確にし熟考することだ。例えば、「いま、わたしの組織はこのような状況にある。この点を改善するためにはこのような施策が必要なのだ」といったように。重要なのはその施策で本当に目的を果たせるのかどうかを吟味することだ。そこに納得できなければ、メンバーはついてこない。
次に、「わたしはこういう目的で、今回の改革を実行している」という具合に、目的を周囲に誠実かつ戦略的に伝えることが必要である。ただし、多くを語り過ぎてはいけない。リーダーは、伝えるべきことだけを伝え、後は行動で示すほうが良い。言葉は受け取る人によって解釈が変わる。だから、同じ発言でも好意的に受け取る人とそうでない人が出てくるからだ。特に、思いつきや感情に任せて発言することは、絶対に避けるべきだ。発言する前には、いったん立ち止まって考える。このような発言をしたら、周りの人がどのように受け止めるかを想像してみることが大切だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
ITmedia エグゼクティブのご案内
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。 勉強会のスケジュールはこちら
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入して申請ください。審査のうえ登録させていただきます。
- 入会条件:
- 上場企業および上場相当企業の課長職以上
※入会は無料です
エグゼクティブコンテンツ
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
5年で辞める予定の元数学青年が「しなやかな心とぶれない軸」でCISOへ - 富士通 太田氏
-
2
「ITmedia エグゼクティブ セキュリティ eマガジン 2026 秋」(PDF)の提供開始
-
3
「世界のベストバー50 2026」に東京のバー2軒がランクイン
-
4
眠れない日こそ活動量を増やそう。認知行動療法で自分を変える、一生モノの思考術とは?
-
5
AIエージェントとは何か ― 従来の常識が通じない理由
-
6
データを「重さ」に変えた直感ゲームがグランプリ e-ZUKAスマートアプリコンテスト2026
-
7
「話を聞いてもらえない」のは、内容のせいとは限らない――伝わる人が押さえる第一印象
-
8
「大企業は一朝一夕には変わらない」 NTTデータ冨安寛氏がAI時代に重視する原理原則
-
9
中国人も台湾人も夜遅くまで働いている 日本人だけが「働き方改革」でいいのか
-
10
「技術を知らなければ、適切なリスクは取れない」 マネーフォワードCISO 松久氏
ITmedia エグゼクティブ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaエグゼクティブをフォロー