筑波サーキットにIPネットワークインフラを活用した音声通信システムが導入された。事故発生時にも迅速な救護活動ができるようになった。
財団法人日本オートスポーツセンター(JASC)は、運営する筑波サーキットにIPネットワークインフラを使った音声通信システムを構築し、4月から運用している。IP電話サービスを提供した日本コムシスが6月15日に発表した。
JASCは、老朽化が目立っていた筑波サーキットのアナログ電話設備の全面更改に伴い、場内に光ケーブルと25GHz帯の無線ネットワークを張り巡らせ、IPネットワークのインフラを整備した。日本コムシスのIP電話サービス「comsip」を導入し、IP電話74台とタッチパネル方式のソフトフォン2台、二重化したSIPサーバでシステムを構成した。
管制室に設置したソフトフォンは、実写のコースの画像を使った画面インタフェースを採用。各コーナーポストにあるタッチパネル式のボタンを押すだけで、各ポストに直接電話ができるようになった。また、コーナーポストから管制室の担当者を呼び出した場合は、ソフトフォンの画面に発信地を示すランプが点くため、どこから電話がかかってきたのかを瞬時に判断できる。事故が発生した場合に迅速に救護ができる体制が整ったという。
筑波サーキットは従来、11カ所のコーナーポストとコントロールタワーを結ぶ直通電話網、および屋内外のスピーカーを介した場内一斉通報システムを設置していた。光ケーブルの敷設や離れた場所のコーナーポストとの通信に無線を活用することで、有線のネットワークを敷設する場合に比べて、作業工数や費用を削減できたとしている。
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明治学院大学 経済学部准教授