このほか、IHIは共同事業契約を締結したA123システムズの各種車載用リチウムイオン電池モジュールを、川崎重工業は発電出力変動の調整や電気バスなどの大型車両に使用する大容量・大モジュール容量のニッケル水素電池「ギガセル」を、古河電池は鉛蓄電池とキャパシタをハイブリッド化した「ウルトラバッテリー」を展示していた。
二次電池ゾーンで毛色の変わった展示をしていたのは出光興産。同社のブースは「出光固体電解質」を採用した全固体リチウムイオン二次電池にフォーカスした展示構成となっていた。
出光固体電解質は、有機系電解液に近いイオン伝導度や、400度付近までの高温安定性、10ボルトの電位窓を有する電気化学的安定性を備えているという。このため出光固体電解質を採用した全固体リチウムイオン二次電池は、100度でも良好な充放電サイクルを有する高温特性や、20ボルトまでの過充電や 200度までの加熱でも破裂・発火・発煙しない安全性、過放電後も電池として使用できる耐過放電性があるほか、有機電解質系のリチウムイオン電池では使用できない活物質を使用して、さらなる高容量化を実現できる可能性もあるという。
同社では、年内にセル当たりアンペア時級の容量を持つ12ボルトモジュールを試作して実用性能の評価や実用化を検討し、2012年には商品化したいとしている。
Copyright© 2011 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上
早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授