演技テクニックを使って、ビジネスの舞台を支配し売上を劇的に伸ばす方法。
この記事は、洋書配信サービス「エグゼクティブブックサマリー」から記事提供を受け、抜粋を掲載したものです。サービスを運営するストラテジィエレメントのコンサルタント、鬼塚俊宏氏が中心となり、独自の視点で解説します。
この要約書から学べること
女優であり営業マンでもあるジュリー・ハンセンは、ナショナル・エンクワイヤラー社とスター・マガジンの営業部長を務めた経験があり、ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」や、ニューヨークの舞台、コマーシャルに出演したことがあります。
この優れたマニュアル本の中で、ハンセンは俳優が観客の心を掴み、舞台の上でもカメラの前でも最高の演技をするために取り入れている特別な手法を細かく教えています。そして、その演技テクニックで、売上を伸ばすために営業マンが応用する方法を説明しています。新しい手法を試したいと思っている営業マンや俳優、そして、舞台に上がらなければならないすべての人に、この面白い本書を薦めます。
「俳優に営業を学ぶのは、どういうこと?」そう思う方も多いかもしれません。しかし、営業とは、人と関わる仕事です。何かを売るためには、その商品やサービスが買い手にとってどれくらいメリットがあるものかを伝えなければなりません。その場所たるものが、顧客の前で魅力的で共感を得るプレゼンテーションともいえます。
なぜなら営業は、プレゼンテーションをするための筋道を書かれた台本を覚えなければなりませんし、顧客のいる場所で、そこは舞台そのものでもあるからです。その場の雰囲気を読みながら、シナリオにないアドリブも時には必要になるわけで、最終的には顧客に絶大なる支持をされなければなりません。つまり、「支持される=売上」となる訳です。
こう考えれば、営業マンは常に俳優である必要があります。なぜならば人気俳優の場合、作品の内容を問わず、多くのファンから支持されます。もちろん営業マンにも同様のことが当てはまります。つまり顧客という自らのファンに支持されるという点では、まさに類するものがあるといえるからです。
ともあれ、理屈では分かっていても、具体的にどういう学び方をしたら良いのか? よく分からない方も多いと思います。
本書「俳優に学ぶ 営業テクニック」では、営業という俳優になるために必要な準備、心がけ、そして台本の覚え方から、アドリブまで、どのようにそれらを使いこなしていくのかといった術が全て網羅されています。
もちろん、これをすべて頭で理解しただけではダメであって、多くの実践を積み重ねていかねばならないのですが、その前のマニュアルの1つとして活用することはとても有意義なことだと思います。では、具体的にどんなことが書かれているのかを一つ一つ見て行きましょう。
営業マンは俳優に似ています。俳優がオーディションの準備をするように、営業電話の準備をしなければなりません。俳優が観客の前でするように、見込み客の前で魅力的で説得力のあるプレゼンテーションを行わなければなりません。
俳優が一緒に演じている俳優からの合図に反応しなければならないように、顧客からの合図に敏感でいなければなりません。演技から生まれた手法――「説得とエンゲージメント1の究極の形」―― は、見込み客に見抜かれてしまうような、台本のあるプレゼンテーションや、神経言語プログラミングの1つであるミラーリングなどの従来の営業テクニックより効果的です。
「顧客に感動を与える」俳優も、営業もそれがゴールなのです。NLPの様なコミュニケション技法に意外と営業は傾倒しがちなのですが、それよりもより効果の高いのが、「俳優に学べ」ということなのでしょう。
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早稲田大学商学学術院教授
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明治学院大学 経済学部准教授