東京の街の“ローカルエキスパート”が、仕事の合間に一息つけるスポットやイベントを紹介します。
東京のバーの質と数は、世界でも群を抜いています。オーセンティックバーの石の華やゲンヤマモトなどは、傑出したカクテルを出す名店。バーテンダーの飲み物に対する姿勢は真摯(しんし)かつ献身的で、一流レストランにも引けをとりません。しかし、もう少しリラックスした気分で飲んだり、語ったりしたい時もありますよね。ここでは、そんな時に足を運びたい、カジュアルなバーを厳選して紹介します。
まず紹介するのは、京都が拠点のクラフトビールと日本酒を提供するバー、ビフォアナイン(Before 9)の姉妹店「アナザーエイト(Another 8)」。ガレージを改装した店舗で、クラフトビールを常時8つのタップで用意しています。そのうちの一つからは、清澄白河フジマル醸造酒のドラフトワインが出てくるというユニークな仕掛けも。日本酒は、8種類をそろえています。この店はフードも素晴らしく、酸味が効いた「タコとセロリのマリネ」はおすすめです。
「ワイワイジーブルワリー&ビアキッチン」は、有名なうどん屋、慎の近くにあるカジュアルな醸造所兼ガストロパブ。新宿の喧噪(けんそう)から離れてくつろぐのにぴったりの場所です。まず、クラフトビールを飲むなら、1階の醸造所パブに行きましょう。ここでは、自家製ビールや、新潟のスワンレイクビールなど、人気の国産ビールも扱っています。小腹が空いているときは、7階のビアーキッチンへ。1階のパブと同じクラフトビールのラインアップに加えて、洋風のフードメニューを提供しています。ビールは800円〜1000円、メイン料理は1000円骸、前菜の大半は800円前後。気前よく、多めの量で提供されるのもうれしいポイントです。
銀座のバーといえば、値段が高く上品で堅苦しい場所を想像してしまうかもしれませんが、「ミクソロジーサロン」は、そんなステレオタイプのイメージを覆す店といえるでしょう。場所はギンザシックスの13階にある、リラックスした雰囲気と、日本のテイストを取り入れたカクテルが特徴です。「Teatail(お茶のカクテル)」を専門とするミクソロジーサロンのオリジナルカクテルは、全て茶葉をつけこんで蒸留した自家製スピリッツを使用。ほうじ茶風味のバーボンや、そば茶風味のウォッカ、ウーロン茶風味のラム、煎茶風味のジンなど、幅広い品ぞろえを楽しんでください。
その他の詳しい情報は「東京、ベストカジュアルバー」で紹介しています。にぎやかで、くつろいだ雰囲気を持つバーを巡ってみてはいかがでしょう。
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明治学院大学 経済学部准教授