東京の街の“ローカルエキスパート”が、仕事の合間に一息つけるスポットやイベントを紹介します。
新潟県南部の越後妻有(えちごつまり)地域で3年に1度開催される、大規模な国際芸術祭「大地の芸術祭」が、7月末から始まりました。2015年には50万人以上が訪れた、この夏注目のイベント。今年は、十日町市から津南町までの6つのエリアに、過去の開催時に制作された恒久作品と新作を合わせ、アジアを中心に44の国と地域の作家による作品378点が展示されます。ここでは、同芸術祭の見どころを紹介します。
越後妻有里山現代美術館 キナーレは、2003年に交流館としてオープン、2012年に現代美術館としてリニューアルした施設。芸術祭のメインイベントの一つとなる企画展「建築家とアーティストによる四畳半の宇宙」が開催中です。会場には、段ボールを材料にしたオニバスコーヒーのスタンド(東京芸術大学藤村龍至研究室)や、最小空間のカラオケスナック(GRAPH + 空間構想)、公衆サウナ(カサグランデラボラトリー)など、約30組のアーティストが2.73メートル四方の空間にアート作品を作りあげました。
ガイドつき日帰りオフィシャルツアー「カモシカぴょんぴょんコース」では、ミシュラン創刊以来三つ星を連続獲得しているフレンチレストラン、ジャン・ジョルジュ・ゲリスティンの味を楽しめます。東京店のシェフ、米澤文雄が監修した特別ランチは、前菜からデザートまで全5品。越後妻有の郷土料理や地元食材からインスピレーションを受けたランチメニューはどれも優しい味わいです。涼やかな「フレンチ冷や汁」は、暑さの中で作品巡りをした体にじわりとしみ込むでしょう。
旅行に行ったら手に入れたいのは、すてきなお土産ですね。十日町駅東口を出てすぐの場所にある、日比野克彦とひびのこずえ夫妻の作品には、忘れずに立ち寄りましょう。日比野のカフェ喫茶TURNでは、太陽の熱で温められた水と同じ温度の茶のもてなしを受けられる他、パッケージがリデザインされた名産品などが販売されています。また、ひびのの10th Days Marketでは、彼女がデザインした、しゃれたハンカチやハンドタオルなどのアートな小物が購入できます。
その他の詳しい情報は「この夏は新潟でアート鑑賞に浸ろう、大地の芸術祭の見どころを紹介」でお伝えしています。こちらでは、見ておくべき新作も紹介しているので、アート好きはぜひチェックしてみてください。
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明治学院大学 経済学部准教授