連載
» 2019年07月11日 07時12分 公開

ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術:一流の“動線思考”は、「満員電車には乗らない」 (1/2)

人生は動線選択の連続。そんな日々の動線をどう選ぶべきか。

[原マサヒコ,ITmedia]

 この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。


ビジネス書の著者たちによる連載コーナー「ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術」バックナンバーへ。


『トヨタで学んだ動線思考 最短・最速で結果を出す』

 私はトヨタの現場でメカニックとして働いていましたが、普段から「動線」のことをたたきこまれていました。ここでいう「動線」というのは、何をどこに置き、社内をどの経路で動くべきか、という道筋です。

 あまり知られていませんが、トヨタの現場では日頃から動線について厳しく指示されており、それこそ“踏み出す一歩”にいたるまで考えさせられることが多くありました。

 本書「動線思考」では、そんな「日々の動線をどう選ぶべきか」という思考をまとめています。

 思えば人生は「動線選択の連続」ではないでしょうか。

 例えば最近の話題として「年金2000万円不足問題」があります。どうやら年金制度に不安があり、「老後は2000万円足りない」といううわさを聞いた。この話を聞いて、あなたはどう動くでしょうか。

  • 報道内容について詳しく調べてみる
  • どうやって手元資金を増やせるか考えてみる
  • 「年金返せ」というデモがあるので参加する

 3つ目のデモ参加については炎上にも発展しましたが、本当にデモに参加することが適切な選択なのだろうか、と私も疑問に思いました。

毎日の動線を、どう選ぶべきか

 さらに皆さんに身近な動線としては、通勤があるでしょう。車やバイクで通勤する人もいると思いますが、ここでは電車通勤を例に挙げてみましょう。

 電車で通勤する際には、“満員電車”が当たり前になっています。ただ、私も経験がありますが、数回乗ったところで「この動線は2度と選ばないようにしよう」と誓いました。電車の中に大勢の人が詰め込まれ、ゆっくり本を読むなんてもってのほか。他人の体が容赦なく自分にぶつかってきてストレスが半端ないのです。

 「こんなに体力を消耗してストレスを感じるようでは、まともな仕事なんてできない」と考え、何としても避けようと決意しました。そうして私は、ストレスを感じなくなる時間帯を探るべく、どんどん早い時間の電車へと移行していったのです。

 通勤では、会社に着いてからの動線でも同様のことが言えます。都内のオフィスビルなどで良く見かける光景ですが、朝からエレベーターホールに長蛇の列ができていないでしょうか。その長蛇の列に並んでエレベーターの到着をただひたすら待つというのは、良くない動線の1つと言えます。

 エレベーターの性能にもよりますが、混雑がひどい時には3分くらい待ってしまうこともあるでしょう。1日3分エレベーターを待つとして、年間の就業日数が120日だとしたら360分。つまり6時間です。1年のうち6時間もエレベーターを待っていることになります。6時間あったら何ができるでしょう。

 エレベーターを待たないためにできることはないのでしょうか。早く出社して空いているうちに乗るというのは当然の選択肢ですし、低層階であれば動線を階段に持っていくべきでしょう。毎日階段を上がっていくという選択をすれば、「エレベーターを待つ時間」ではなく「トレーニングの時間」に転換させてしまうことができるのですから。

 さらにランチタイムで考えてみても、同じことが言えます。オフィス街の飲食店はランチタイムになると大混雑します。人気のお店になれば大行列もできて、並んでいる人をみていると疲れた顔をしています。ランチタイムというのは休憩時間だというのにもかかわらず、です。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia エグゼクティブのご案内

「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上

アドバイザリーボード

早稲田大学商学学術院教授

根来龍之

早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授

小尾敏夫

株式会社CEAFOM 代表取締役社長

郡山史郎

株式会社プロシード 代表取締役

西野弘

明治学院大学 経済学部准教授

森田正隆