北越銀行、ATM取引データをオンラインで一括管理

北越銀行は、9月からATMの取引履歴などのジャーナルデータをオンラインで収集、一括管理するシステムを稼働させた。情報漏えいや運用コストの削減が狙い。同種のシステムの稼働は業界初という。

» 2007年11月08日 12時48分 公開
[ITmedia]

 北越銀行は、9月からATMの取引履歴などのジャーナルデータをオンラインで収集、一括管理する「ATM電子化ジャーナルオンライン保管システム」を稼働させた。システムを納入した沖電気工業が11月8日、発表した。同種のシステムの稼働は業界初という。

 北越銀行は、個人情報保護法の施行に先駆けて、ATMのジャーナルデータを紙から、暗号化された電子媒体に保存する方式に移行した。しかし、災害などでATM内のジャーナルデータが消失するリスクが残るため、より安全な補完システムを検討していた。

ATM電子化ジャーナルオンライン保管システム 「ATM電子化ジャーナルオンライン保管システム」

 オンライン保管システムでは、金融機関の集中センターに設置されたサーバが、暗号化されたATM内の電子化ジャーナルをネットワーク越しに自動収集して保存する。そのため、ATM盗難や災害などで個人情報の漏えい・消失リスクを大幅に軽減できるだけでなく、営業店のオペレーションや、犯罪発生時の照会データの提出も迅速化できることから、採用を決めた。

 ジャーナルの収集状況は、管理端末でリアルタイムにモニタリングできるほか、各営業店内のPCのブラウザから必要なデータを検索・参照して、データの照会も行えるという。バックアップメディアなどの2次記憶媒体を利用すれば、データ長期保存も可能になるとしている。

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