多くの企業が、不景気の時だけコスト削減を行うという過ちを犯している。競争力を持って能率良く運営するには、景気に関係なくコスト削減を毎日行うこと。
この記事は、洋書配信サービス「エグゼクティブブックサマリー」から記事提供を受け、抜粋を掲載したものです。サービスを運営するストラテジィエレメントのコンサルタント、鬼塚俊宏氏が中心となり、独自の視点で解説します。
この要約書から学べること
今日の厳しい経済の中、全ての企業は必然的にコスト削減を行っています。例えば、卸売業者への過剰な支払いを止めたり、従業員の時間外労働を減らしたり、あらゆる経費を最大限無駄なく使用することで企業は効率的に運営することができるでしょう。
しかし、注意が必要です。非情な人員削減は全くの逆効果になり得ますし、企業に深刻な損害をもたらすばかりか、競争力を失うことになりかねません。著者の経営学教授であるコリン・バローは、最も効果的な経費削減法を明らかにし、証明された実践方法の概要を説明し、組織のあらゆる分野の経費削減のための助言やテクニックを提供しています。
バローは数多くの実際のケーススタディを用いて、経費削減を一貫した懸案事項として扱うことの必要性を強調しています。基礎的ではありますが有益な本書を、コストに取り組むための明快でストレートな手引きを必要とする、企業家初心者や小規模ビジネスのオーナーにお勧めします。
長引く景気の低迷の中で、「コスト削減」とは常に言われる事であって、すでに聞き飽きた気持ちを隠しきれません。確かに、利益の確保が難しい以上、企業経営をしていく中で、運営のコストを下げることは必要不可欠な事であることは間違いありませんが、本来であれば、「無駄を減らす」と言うことは常日頃から心がけていなければならない事ではないでしょうか?
利益が出ているのだからと、無駄遣いを放置しておくことはナンセンスな事でしょう。ただ、コストとは、使うべきところにはしっかり使い、押さえるところは押さえる事が本当に大切なことなのです。では、何に使って何を押さえたらよいのでしょうか?それを間違えることが会社の勢いをダウンさせてしまうどころか、存続さえも危ぶまれる事態に追い込んでしまうことも事実です。
本著では、「本当のコスト削減とは何か? 」について詳しく解説しながら、賢いコスト削減のノウハウについて、言及しています。もし、「コスト削減」と聞いて真っ先に「人件費カット」と考える人は、ちょっと待ってください。それを実行する前に、本著をしっかりお読みいただき、コストについての考えを改めるべきだと思います。
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早稲田大学商学学術院教授
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明治学院大学 経済学部准教授