米国には「ドレスフォーサクセス」という言葉があります。おしゃれのためではなく、成功するために装う。そう、まさに服装は政治なのです。
ニューヨークに行くととても楽しく過ごせる事のひとつに、レディファーストがあります。例えば、ドアを開けてくれる、荷物を持っていると「千春、これは男の仕事だよ」と微笑んでサッと持ってくれる、エレベーターで先に通してくれる。さまざまな場面で、わたしは大切にされていると感じます。
レストランでオーダーする時、必ずわたしの希望を聞いて、「彼女にはポアレを、僕にはコンフィを」という言い方で2人分オーダーしてくれたり(日本ではメニューを伝えるだけでわざわざ「彼女には」と言わない場合が多い、またはそれぞれが自分の分を言う場合が多い。)
また、いたる所でとにかく褒められます。そのネックレス、ステキだね。なんてきれいな笑顔なんだ。褒め言葉がまるで詩のようです。
ある時、言われた事で印象に残っている言葉があります。「おはよう、君がどれだけ美しいか、ただ伝えたかったんだ」これは別に恋人に言われているいわけではありません。通りすがりのお年寄りに言われた言葉なのです。一言褒めて「Have a nice day !」と言って去って行きました。言われた方はその後、どれだけ幸せな気分で一日を過ごす事ができるでしょう。
もちろんアメリカと日本ではカルチャーが違います。どんなにステキでも日本だとこんな言葉は、言う方も言われる方も違和感を感じる場合が多いかもしれません。アメリカにはアメリカの、日本には日本の、それぞれの良さがあるのです。
日本人には日本人の褒め方があります。あまり目を見ないでさりげないかんじで「よく似合うよ」なんて言ってもらうと、普段そんな事を言わない人だと知っているだけにうれしさがひとしおです。こちらも大きくThank you !! などと言わずに小さな声で「ありがとうございます」と言ってうつむいたりします。このようなううれしさは他の国の人には分からないものかもしれないですが、日本人女性でよかったと思う瞬間です。
もてる戦略は2つ。ぜひ試してみてください。
その1:少しのレディファースト。ドアを開ける、エレベーターで先に通す。
その2:言葉少なに褒める。シンプルにさわやかに。
大里千春(Chiharu Ohsato)
イメージストラテジスト。エグゼクティブコーチ。
4歳からピアノを始める。そのまま音楽の道に進み、講師としてのべ2000人以上の生徒への教育の実績を積む。コーチングに出合い、音楽のキャリアに終止符を打ち独立。自らの体験から人生が大きく変わるきっかけとなった、コーチングとイメージストラテジングをその職業に選ぶ。ニューヨークにてイメージ関係のスキルを幅広く学び、ICF国際コーチ連盟ACC認定コーチ、AICI国際イメージコンサルタント協会認定イメージコンサルタントの資格を取得。
主にエグゼクティブを対象にパーソナルコーチング、組織内の関係性をデザインするリレーションシップコーチング、またイメージ戦略コンサルティング、セミナーを行うことにより、ビジネスでの成功を導いている。人が自分自身の深い部分とつながり、誇りを取り戻し大きな力で限界を超えていく姿に、コーチ、イメージストラテジストとしてサポートができることに限りない喜びを感じている。著書「優れたリーダーが実践するイメージチェンジ成功法」日本経済新聞出版社。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授