IDCの7〜9月期の世界携帯端末市場調査によると、携帯電話、スマートフォンのいずれの出荷台数でもSamsungがリードを伸ばし、スマートフォンランキングでトップ5の常連だったNokiaはついに圏外に落ちた。
米調査会社IDCが10月25日(現地時間)に発表した第3四半期(7〜9月)の世界携帯端末市場調査によると、韓国Samsung Electronicsは同四半期に、米Appleの2倍以上のスマートフォンを出荷した。また、2004年からスマートフォン出荷台数ランキングのトップ5の常連だったフィンランドのNokiaが圏外に落ちた。
世界でのスマートフォンの出荷台数は、前年同期比で45.3%増の1億7970万台だった。
メーカー別ランキングでは、前四半期に米Appleを抜いて首位に立ったSamsungがさらにシェアを拡大し、8.6ポイント増の31.3%だった。出荷台数は前年同期比の約2倍(100.4%)の5630万台。1メーカーが31%以上のシェアを獲得するのは2009年第4四半期以来という。2位のAppleは、10月21日発売の「iPhone 5」待ちの買い控えがあったにもかかわらず、シェアは1.2ポイント増の15.0%、出荷台数は2690万台だった。3位には、Nokiaと入れ替わり、カナダのResearch In Motion(RIM)がトップ5に返り咲いた。これは、上位のNokia、台湾HTC、中国ZTEがそれぞれ出荷台数を減らしたことによる相対的なランクアップであり、出荷台数は34.7%減の770万台だった。ZTEとHTCは前期と順位を入れ替えた。
順位 | 社名 | 3Q12出荷台数 | 3Q12市場シェア(%) | 3Q11出荷台数 | 3Q11市場シェア(%) | 出荷台数伸び率(%) |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | Samsung | 56.3 | 31.3 | 28.1 | 22.7 | 100.4 |
2 | Apple | 26.9 | 15.0 | 17.1 | 13.8 | 57.3 |
3 | RIM | 7.7 | 4.3 | 11.8 | 9.6 | -34.7 |
4 | ZTE | 7.5 | 4.2 | 4.1 | 3.3 | 82.9 |
5 | HTC | 7.3 | 4.0 | 12.7 | 10.3 | -42.5 |
その他 | 74.0 | 41.2 | 49.9 | 40.3 | 48.3 | |
合計 | 179.7 | 100.0 | 123.7 | 100.0 | 45.3 | |
(資料:IDC) |
スマートフォンを含む携帯電話全体の出荷台数は前年同期比2.4%増の4億4450万台だった。携帯電話全体に占めるスマートフォンの割合は前年同期比12ポイント増の40%となった。出荷台数ベスト5のメーカー順位は、前期に4位だった韓国LG Electronicsが3位だったZTEと入れ替わった。
順位 | 社名 | 3Q12出荷台数 | 3Q12市場シェア(%) | 3Q11出荷台数 | 3Q11市場シェア(%) | 出荷台数伸び率(%) |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | Samsung | 105.4 | 23.7 | 87.2 | 20.1 | 20.9 |
2 | Nokia | 82.9 | 18.7 | 106.5 | 24.5 | -22.2 |
3 | Apple | 26.9 | 6.1 | 17.1 | 3.9 | 57.3 |
4 | LG Electronics | 14.0 | 3.1 | 21.1 | 4.9 | -33.6 |
5 | ZTE | 13.7 | 3.1 | 17.6 | 4.1 | -22.2 |
その他 | 201.6 | 45.3 | 184.6 | 42.5 | 9.2 | |
合計 | 444.5 | 100.0 | 434.1 | 100.0 | 2.4 | |
(資料:IDC) |
変更履歴:本文中の端末の台数を一部間違えておりました。お詫びして訂正いたします。[2012/10/30 11:00]
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明治学院大学 経済学部准教授