Facebook、「いいね!」以外の共感ボタン「Reactions」のテストを開始 「悲しい」や「怒り」など6種類

Facebookが「Like(いいね!)」以外のボタンのテストをアイルランドとスペインで開始した。「Dislike(よくないね!)」ではなく、「Reactions」として愛、笑い、微笑、驚き、悲しみ、怒りのボタンが加わる。

» 2015年10月09日 06時32分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Facebookは10月8日(現地時間)、「Like(日本では「いいね!」)」以外の6種類のボタンを追加するテストを開始したと発表した。追加するのはハート型の「Love」、顔文字の「Haha」「Yay」「Wow」「Sad」「Angry」で、Facebookはこれらを「Reactions」と名付けた。

 reactions Reactionsの7種類のボタン

 いいね!は、友達の投稿に1クリック(タップ)で共感を示せる機能。コメントを入力せずに手軽に共感を示せるので、特に文字入力が面倒なモバイルで便利だ。だが、不幸な報告や行政への不満の表明などに対して使うのには違和感があるので「Dislike(よくないね!)」ボタンが欲しいというリクエストが多数寄せられていたと、マーク・ザッカーバーグCEOは語った

 同氏は「よくないね!ボタンではないが、Reactionsで皆さんは喜びと熱狂に加え、悲しみや同情を示せるようになった」と説明する。

 Reactionsを使うには、モバイルではボタンを長押しする(PCではボタンにカーソルを合わせる)とReactionsの一覧が表示されるので、そこからいずれかのボタンを選ぶ。

 reaction 1 モバイルでのReactionsボタン選択
 reaction 2 ボタンは選択時にアニメーション表示になる

 Reactionsの使用履歴は、いいね!と同様にユーザーのニュースフィードの表示に反映されていく。とはいえ、「悲しみ」を選んだユーザーに悲しい投稿ばかり表示するわけにもいかないので、反映方法は高度なものになりそうだ。Facebookはテストで反映方法を研究していくとしている。

 ReactionsはFacebookページにも影響を与える。ページオーナーは、「インサイト」でReactionsの種類別データをチェックできるようになる見込みだ。

 Reactionsのテストは同日からアイルランドとスペインでスタートする。この2カ国のユーザーはすべてのFacebook投稿に反応できるからという(恐らく日本のように投稿数が多くないのでニュースフィードで埋もれてしまう投稿がないという意味だろう)。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia エグゼクティブのご案内

「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上

アドバイザリーボード

根来龍之

早稲田大学商学学術院教授

根来龍之

小尾敏夫

早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授

小尾敏夫

郡山史郎

株式会社CEAFOM 代表取締役社長

郡山史郎

西野弘

株式会社プロシード 代表取締役

西野弘

森田正隆

明治学院大学 経済学部准教授

森田正隆