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» 2020年02月13日 07時04分 公開

ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術:「2020年ビジネスで求められるスキルTOP10」(世界経済フォーラム)に「EQ」が第6位にランキング (1/2)

企業がEQを導入するということは、その企業で働く個人がEQを発揮することであり、個々のEQを高めることに帰結する。

[高山直,ITmedia]

 この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。


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「EQを学ぶ、発揮する時代から、EQを開発する時代に」

『EQトレーニング』

 EQも学ぶ(知る)から発揮する(使う)を超えて開発する(鍛える)時代になりました。

 EQ導入企業も1500社に及び、私自身EQって何ですか? と聞かれることはほぼなくなりました。社会生活でEQをいかに使うか、企業内でどう活用するか、具体的な導入方法とその効果は? と、個人も企業も実践的な取り組みのステージに入りました。

 昨今、世界経済フォーラム(通称:ダボス会議)でEQに注目が集まり、「EQブーム」の再来といわれていますが、それは違います。日本では既に定着しており、人事場面(採用、教育、配置、選抜など)を中心に多くの企業で既に導入されています。

「今、EQ開発が注目されています」

 企業がEQを導入するということは、その企業で働く個人がEQを発揮することであり、個々のEQを高めることに帰結します。

 昨年10月からインターネット配信ラジオで「高山直のEQラジオ」を始めました。番組では「今日からできるEQトレーニング」をご紹介していますが、リスナーの多くはビジネスパースンであり、その多くは管理職層です。「リーダーにEQは不可欠」。

 度々耳にされるフレーズとお察しますが、この記事を読まれている皆さまこそが、今EQ開発を求められています。

 Google社が導き出したチームの成果を上げるキーワード「心理的安全性」。その実現に向けて取り組まれているのが、マネジメント職のEQ開発です。上位者のEQの高さがチームの「心理的安全性」を生み、成果を上げています。そのEQ開発を担っているのがエール大学のEQチームです。

「EQは開発できる」 by EQ理論提唱者:P.Salovey博士(現エール大学学長)

「EQは、遺伝などの先天的な要素が少なく、後天的に教育や学習を通して高める(伸ばす)ことができる」 EQ理論提唱者 Dr. Peter Salovey&Dr. John D. Mayer 1990


 EQ理論の一説です。1997年彼らの初来日のおり、「EQはどのように開発するのですか」と聞いたことを今でも覚えています。

 答えは3つ。

 1、ボランティア 

 「自らのためでなく、誰かのために感情を用いることから得られる共感と希望が、EQを高める」

 当時、日本ではまだ聞きなれないキーワード「ボランティア」。私自身、ボランティアの経験もなく、なぜボランティアがEQ開発につながるのか、想像もつかない言葉でした。20年以上を経て今は理解できます。EQは「共感」に大きく関係しており、EQが開発されると共感力が高まることが人材育成場面で証明されています

 2、宗教

 「自分と向き合う、自分らしく生きる、信じる心はEQを高める」

 日本では宗教について日常生活ではあまり話されることもなく、あえて話題にしない印象があります。当時はアメリカならではのEQ開発のことだと思いました。今では、マインドフルネス、瞑想、日本の伝統ともいえる「禅」を通したEQ開発とその効果が紹介されており、EQ開発の基本的なトレーニングとして取り組む企業が増えています。

 3、トレーニング

 生きていく上で、人間的な成長や人間性を高めることが重要であり、EQも大きく関係していると理解していましたが、それは壮絶な訓練を積まないと困難では……と尻込みする自分に光を見せてくれたのがこの「トレーニング」でした。

 ではどんなトレーニングか。その答えが「感情に関する知識を学び、訓練する」ことでした。

 私は、知識も大切ですが、訓練に興味をもち、「感情は行動に影響を与える」(EQ理論)を、「行動は感情に影響を与える」と考え、行動を変えるEQトレーニングを行動心理学に基づいて開発することにしました。

「EQトレーニング」のご紹介

 ではどうやってEQを開発するか。拙著「EQトレーニング」(2020年1月15日発売:日本経済新聞出版社)でも書いていますが、トレーニングのコツは、「いつでも、どこでもできて、やって楽しい」です。行動心理学では「2カ月間継続すれば、その行動が自動化される」と定義しています。自動化とは、トレーニングで取り組んだ行動が自然にできることであり、それはあなたのEQが開発された証しです。

 1、握手:「一日5人と握手をしよう」

 日本では一般的ではない握手ですが、握手はあいさつの一つです。皆さまの職場でいきなり握手はさすがにやりにくいという方は、まず身近な人から始めてください。お勧めはご家族です。子どもさんのいらっしゃる方は、ぜひ毎日お子さんと握手をしてください。親子の関係にも好影響が出てきます。握手は、相手との「こころの距離」を近くします。

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早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授

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株式会社プロシード 代表取締役

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明治学院大学 経済学部准教授

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