もし部下が「考える技術」をもっていなかったら、身につけてもらうようなマネジメントをが必要。では、考える技術をどうやって部下に教えていけばいいのか。
この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。
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人間が1日に「思考」する回数をご存じですか?
一説によると、人は1日に6万回思考するそうです。すごい数です。
でも、この6万回の思考、中身をひも解いていくと「考える」と「思う」に分けられ、そのほとんどは「思う」で占められているのではないでしょうか。
「考える」と「思う」は違います。
「今度クライアントに提案する内容を『考えて』きてほしい」
「業務を効率化するプランを『考えて』くれないか」
上司の立場であれば、部下にそんなオーダーをすることもあるでしょう。
そこで、部下が考えてきた提案がよく考えられたものであればいいのですが、もしあまり考えられたプランじゃなかったとしたら。それは部下が「考える技術」を持っていない可能性が高いのではないでしょうか。
やみくもに考えても、なかなか答えは見つかりません。「考える」ではなく「思う」になっている可能性もあります。
「考える」と「思う」は別物です。でも、このふたつを混同している人も多いようです。「思う」は自然に湧き出てくる感情。「好きな人のことをついつい考えてしまう」というときの「考える」は、たいていは「思う」です。
一方で「考える」は意識的な行為です。自然に湧き出るものではなく、意識的に「考える」わけです。
「考える」は自然に身につくものではなく、インプットして、方法を身につける必要があります。
もし部下が「考える技術」をもっていなかったら。考える技術を部下に身につけてもらうようなマネジメントをしていくことが必要ではないでしょうか。
では、考える技術をどうやって部下に教えていけばいいのか。
そのためにぜひ活用してほしいのが、僕が書いた本「パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法」(かんき出版)です。ちょっと変わったタイトルなので、書店で見たという方もいるかもしれません。おかげさまで多くの方に読んでもらい、「考える技術が身についた」「目からウロコだった」など反響をいただいています。
僕の仕事は編集者です。書籍の編集を中心に仕事をしています。これまでおかげさまで企画した本の累計発行部数は1000万部以上、10万部を越えるベストセラーを50冊以上出すことができました。企業のブランド作りやプロモーション活動の支援なども行っています。
こうした仕事の中で、どうやったら成果を継続的に出せるかを考え、その思考法を言語化、法則化したのが「パン屋ではおにぎりを売れ」です。この法則は、仕事のジャンルや業態を選ぶことなく、広く活用できる内容です。
この本に書いた中からいくつか、考える技術について解説をします。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授