逆に3カ月続けて、とても楽しいと感じたら、そのまま半年続けてもいいでしょう。そして、同じことに挑戦している仲間の中で自分が上位30%に入っていれば、「得意なこと」と判断します。
「得意なもの」と判断したものの中でも「とくに得意だ」と感じたものは、トップ10%、あるいは5%に入るように頑張ってみるといいでしょう。ただ、得意なものが見つかっても、新しいものに挑戦することを止めてはいけません。得意なものはどんどんストックしていき、新しいものへの挑戦も継続するのです。
私の場合、インターネット上の趣味を多く持っており、常に新しいものを試しています。noteもやってみましたし、プログラミングにも挑戦しました。
サッカーでもさまざまなポジションを経験していると「ユーティリティープレーヤー」といわれ、重宝されます。人が足りないときには、呼ばれるようになるのです。複業も同じです。ユーティリティープレーヤーのように複数の強みがあると、その分、舞い込んでくる仕事の幅が広がります。
1つを100%極めるのではなく、3つを70%できるようになることを目指しましょう。
本業だと、どうしてもイヤなことをしなければならないシーンがあります。面倒で手間のかかる業務、ムカつく上司・部下・クライアント……「仕事だからしょうがないか」と諦めている人も多いのではないでしょうか。
でも、複業は自己決定がベースにあります。やるかやらないか、どんな仕事を選ぶかはあなた次第。やりたくないなら断ればいいし、無理ならNoと言えばいい。そもそもが「やりたいこと」や「できること」が基準になっているので、ストレスは本業ほどかかりません。
実は、複業の最大のメリットは「自己決定によって幸福度を高めること」だと私は考えています。
神戸大学社会システムイノベーションセンターの調査によると、「自己決定、つまり自分で決めることができる人は幸福度が高い」そうです。そして驚くべきことに、「学歴が高い」ことや「年収が高い」ことよりも、「自己決定」は幸福度を上げる効果があるのです。
お金、やりがい、社会貢献、仲間……これらは複業におけるサブ・メリットでしかありません。メインのメリットは、「自己決定できること」です。なぜ、複業をするのか? 答えは、「幸せになれるから」。それが、数々の複業を経験している私の結論です。
以上のことをご参考に、ぜひみなさんも新たなキャリアを開拓し、副業を成功させてください。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授