つやがある街を散策するタイムアウト東京のオススメ

東京の街の“ローカルエキスパート”が、仕事の合間に一息つけるスポットやイベントを紹介します。

» 2018年06月05日 07時23分 公開

 浅草駅から浅草寺を抜けた先にある閑静なかいわい「観音裏」。かつて花街として栄えたこのエリアには、今は数えるほどになった料亭や、当時の面影を残す建物、当時からの味を代々引き継いできた店などが点在している他、最近では新たにビストロやカフェがオープンし、下町情緒を感じさせる街に新しい魅力を加えています。今回、飲食店を中心にこのエリアを案内してくれたのは、観音裏に18年暮らすデザイナーの村手景子。「つやがある街」と村手が称する観音裏へと誘いましょう。

ダイレクトにコミュニケーションができる

 まずは、2017年4月にオープンしたビストロの「ペタンク」を紹介します。オーナーシェフは、銀座のワインバーグレープ・ガンボ(閉店)、ワインショップ&ダイナーフジマル浅草橋店などでシェフを務めた山田武志。カウンター8席のマイクロビストロという、客とダイレクトにコミュニケーションができるスタイルも魅力です。ペタンクを訪れる誘い文句は、「うまいチューリップ唐揚げとウフマヨの店に行こう」で決まり。30代以上の舌にはノスタルジックであろうチューリップ唐揚げと、正統派フランス料理のシンプルなウフマヨは、ほとんどの客がオーダーするメニューだといいます。

住宅街にひっそりとたたずむ

 次に紹介するのは、住宅街にひっそりとたたずむ「カフェつむぐり」。まさに「隠れ家」という言葉が似合う古民家カフェで、店主の室伏将成が、自ら築70年の廃屋を改装しました。おすすめは、「季節のフルーツサンド」。ほどよい甘さのクリームは、甘酒がアクセントになっています。店内には段差や急な階段があるため、残念ながら小学生以下の子どもの入店は断っているとのこと(抱っこして入れる乳幼児は除く)。

1950年創業のそば屋

 最後は、1950年創業のそば屋「弁天」を紹介しましょう。この地に料亭がひしめいていた頃には、締めのそばを求めて多くの人が訪れていたといいますが、現在は、さくっとそばを食べに来る人や、一杯を楽しむ粋な人で常時にぎわっています。人気メニューは、数年前からメニューに入れたという「はまぐりそば」。はまぐりのエキスが染み渡ったカツオだしのつゆからそばをすすると、ユズと三つ葉の香りが鼻を抜け食欲をそそります。殻ごと3つ乗るはまぐりは、かなりの大ぶり。千葉県から取り寄せており、旬はあるものの通年で提供しています。

 その他の詳しい情報は「浅草観音裏、ローカルが案内する12軒」で紹介しています。ハイレベルなグルメが集まる人気エリアに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。

著者プロフィール:タイムアウト東京 編集部

タイムアウト東京は、ロンドンを中心に、ニューヨーク、上海、クアラルンプール、テルアビブ、アムステルダム、シドニーなど、世界108都市39カ国に広がるメディア、タイムアウトの東京版です。「本当に素晴らしいものは、世界のどこであれ誰であれ感動を与えてくれる」という考えの下、日本の優れたヒト、モノ、コト、コンテンツ、サービスを英語・日本語のバイリンガルで発信しています。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia エグゼクティブのご案内

「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上

アドバイザリーボード

根来龍之

早稲田大学商学学術院教授

根来龍之

小尾敏夫

早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授

小尾敏夫

郡山史郎

株式会社CEAFOM 代表取締役社長

郡山史郎

西野弘

株式会社プロシード 代表取締役

西野弘

森田正隆

明治学院大学 経済学部准教授

森田正隆