ビジネスモデルは9つの相互に関係する要素に焦点を当て、企業の「顧客、提供品、インフラ、財政的実行可能性」を網羅するものでなければならない。
この記事は、洋書配信サービス「エグゼクティブブックサマリー」から記事提供を受け、抜粋を掲載したものです。サービスを運営するストラテジィエレメントのコンサルタント、鬼塚俊宏氏が中心となり、独自の視点で解説します。
この要約書から学べること
業界が違えば、違う種類のビジネスマニュアルが必要です。これは、著者が、現代のビジネスのニューエイジ的ガイドブックで導き出した答えです。また著者は、著者自身による「ビジネスモデル・イノベーション・ハブ」(参加者470人、45カ国)の協力の元、ガイドブックの答えに彼らのビジネスモデリング・コンセプトを当てはめ、それから導き出したことを実践しました。その結果、IBMやエリクソンなどの大手企業は、ブレーンストーミングや企業の役割およびプロセスの可視化に使える「ビジネスモデル・キャンバス」に乗り換えています。
本書は沢山の写真や挿絵、表や図を使った堅苦しくないカラフルなフォーマットを採用しているため、ビジネスモデルをつくる際、大きな紙一枚と付箋さえあれば、すぐに始めるられます。他に必要なのは、あなたのチームがプロジェクトにつぎ込む独創性、知性、こだわりです。ビジネスモデルを作りたいあるいは作り直したいと考えている企業家および企業リーダーに、この包括的でカラフルな本書を心からお勧めします。
ビジネスとは自由競争、資本主義の世の中にあっては、常に市場の動きに注目をして、自らの市場の中でシェアを獲得することにあります。ビジネスモデルとは、各企業(個人事業も同様ですが)が、集客をするにあたって、どのような方法を使うのか?その流れについて具体的な策を示したものであると言えます。
もちろん、他社との、そして市場との競争ですから、大切なものは「情報」に尽きるわけで、ビジネスの歴史をみてもそれは普遍のものだったことは間違いありません。しかしながら、ここ十数年の間に、「情報」の流れや速度は、ガラリと変貌したことは言うまでもありません。
ITの登場によって、世界中のありとあらゆる情報を一瞬にして入手ができるようになったこと、そして逆に、世界中に自らの情報を一瞬に発信することもできるようになりました。もちろん、ITの技術ばかりではありません。常に流動する市場動向をみながら、消費者が何を考え、何を望んでいるのか? またそれにどのように答えるかといったことが、可能になったとき、そこに新しいビジネスモデルが生まれるのではないでしょうか?
この書にはそうしたビジネスモデル構築のヒントがたくさん隠されています。
Copyright© 2014 エグゼクティブブックサマリー All Rights Reserved.
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上
早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授