経営者が納得する、ソーシャルメディア管理とビジネスにおける効果測定方法。
この記事は、洋書配信サービス「エグゼクティブブックサマリー」から記事提供を受け、抜粋を掲載したものです。サービスを運営するストラテジィエレメントのコンサルタント、鬼塚俊宏氏が中心となり、独自の視点で解説します。
この要約書から学べること
ブランド戦略家であるオリヴィエ・ブランチャードは、ソーシャルメディアの概要をまとめた素晴らしい本書の中で、包括的な情報と有益なアドバイスを提供しています。ソーシャルメディアプログラムを計画し、組織し、管理し、その結果を測定し評価する方法を説明しています。
市場にはソーシャルメディアに関するマニュアル本がすでに溢れかえっていますが、本書は知識が沢山詰まった参考になる1冊であり、ソーシャルメディアプログラムの結果測定に関する新しい洞察を提供しています。急成長を遂げ、興味深く時には不可解なソーシャルメディアの世界を活用したいと望んでいる全ての人に本書をお薦めします。
ソーシャルメディアとは、利用者が情報を発信しながら構築するメディアを示します。その利用者の発信する情報は不特定多数の他の利用者の閲覧が可能であり、更にそれを見た他の利用者がその情報に対して直接何らかのメッセージを伝えることができる一つのネット上のコミュニケーションツールです。
また、利用者同士のコミュニケーション促進のためのさまざまな施策がされており、それによってネット上の口コミ効果が更に増すことにもなります。ソーシャルメディアにはブログや、FacebookやTwitterといったソーシャルネットワークサービス、また、YouTubeなどのビデオ投稿共有サイトなど、それぞれに大きな特徴があります。
企業にとってみればこれらをいかに生かすかによって、力強いマーケティングツールにもなり得るわけです。実際の所、無料で利用できることも大きなメリットでもあり、個人がこうしたツールをフル活用することで大きな利益を上げているケースもあるわけです。それ故に企業においても、これを使うことは、無駄なコストを使うことなく効率的なマーケティング活動をすることができる訳です。
確かに多くの企業がソーシャルメディアに対して大きな注目をしています。果たしてその中のどれくらいの企業が効果的な活用ができているのでしょうか? また、収益は上がっているのでしょうか?
本書「ソーシャルメディアの投資収益率」では、ソーシャルメディアの活用が企業にどれだけの貢献を示すのかを再認識させてくれるとともに、企業独自のプログラムの構築、管理、運営のノウハウから、その活用における効果測定と評価の方法まで全てを解説しています。
もし、御社に公開したままのソーシャルメディアがあったとしら是非本著からより効果の出るソーシャルメディアの活用方法を学んでください。
ソーシャルメディアプログラムの立ち上げは労力を要するものですが、その努力も、プログラムを立ち上げることで得られる恩恵が数多くあることから、実行する価値のあるものです。ソーシャルメディアは、新旧の顧客と強固な関係を結ぶ上で役に立ってくれます。
ソーシャルメディアはコミュニケーションツールであり、「ソーシャルビジネス」に直接つながっていくものです。現代の「キャンプファイア」のような役割を持っており、オンライン上に人々を集め、互いに繋がりを持つよう促すことができます。
ソーシャルメディアを活用すれば、企業もこのような繋がりに参加することができますし、顧客と接触すると同時に顧客の詳細なマーケティング情報を入手することが可能になります。このように、ソーシャルメディアのコミュニケーションツールは効果的なうえ、あまり費用がかかりません。さらに、次のような数多くの企業の機能にとって役立つものです。
効果的に企業の機能向上を図る!
・営業部:ソーシャルメディアを活用すれば、営業部は新たな販売利益を生み出すことができます。さらに、販売促進活動に役立たせ、マーケティング活動を強化することができます。
・カスタマー・サポート部:ソーシャルメディアサイトを使えば、消費者からの問い合わせや問題にすぐ対応することができます。そうすることで、「デジタル・コンシェルジュ・サービス」を提供し、顧客サービスのレベルを一段階上げることができます。
・人事部:LinkedInなどのソーシャルメディアを活用すれば、従業員の採用は容易になります。
・広報部:人々が自分の会社についてどう考えているのかを知り、好意的な印象を持ってもらうために、ソーシャルメディアネットワークなどのオンライン・ソースやネット上の顧客をモニターすることが重要です。
・ビジネス・インテリジェンス部:顧客に関する有益な情報を安く簡単に入手するには、インターネット検索をすることが重要です。
ソーシャルメディアとは、コミュニケーションツールなのですから、顧客とのコミュニケーションのみならず社内の情報共有にも大きな貢献をするものでしょう。いわばガラス張りの組織を作るためにも大切なものです。ここでは一例として各部署でどのような恩恵を受けるかについて書かれています。もちろん、これだけではないと思います。企業それぞれで独自の活用法もあると思いますので、自由な発想で試してみるのも良いのではないでしょうか?
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明治学院大学 経済学部准教授